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20230810 すゑひろがりず三都市単独公演「宝船」@NGK

数日経ちましたがいま思い返しても宝みたいにキラキラした公演だったので、思い出としてnoteに残すことにしました。


記憶も定かではなく全てニュアンスです。
こういうボケがあった等のネタの詳細には触れないようにしてますが、全体の流れを書きつつ私の感想を書いているので、「これから乗船する予定です!」「ネタバレ一切知りたくないです!!」という方は読まない方が幸せです。



開演〜登場

満員のNGK。まだかまだかと待っているその熱気がすごい。昼間に汗だくで食べたたこ焼きぐらいアチアチの状態。

そこに2階席から現れるすゑのお二人。

飴をパラパラ撒きながら、ときには近くのお客様に手渡ししながら「みなさんでわけてくださ~い」とニコニコ。


福の神か????というぐらいめでたい。めでたいの具現化。
2階席で飴を撒いている様子が前のモニターに映ってたんだけどそれを見ているだけで幸せな気分になった。

「1階行きますね~」といいつつ2階席からはける2人。
2人が移動して1階に現れるまでの間、手拍子をして盛り上がる会場。このノリの良さ、最高!!

そして1階の後方扉からお出まし。
私はちょうど真ん中らへんだったので投げた飴を受け取ることはできなかったのですが近くにいた家臣の方が三島さんの投げた飴を恵んでくださり拝みそうになりました。優しい世界。


開幕の儀

開幕の儀?出航の儀?とにかく【儀】でした。



それまでのにぎやかな雰囲気から一転して厳かな雰囲気を作ろうとするお二人にクスクス笑いがこみ上げる客席。

宝船に立てる帆に「す」「ゑ」の文字を大きな筆で書くパフォーマンス。


「す」は三島さんが担当。三島さんが文字を書いている間「ぉお~っ!」「いよぉ~!」と声を出しつつ舞台上をスススと進んでは止まり、進んでは止まりする南條さんの謎の動き最高でした。

「ゑ」は南條さん担当。南條さんが書いている間、三島さんは流れる曲に合わせてリズムに乗って独特な舞を披露。

出来上がった帆がこちら(終演後に撮りました)


この帆を宝船に立て、南條さんの宝船出航~~!!の後に三島さんが法螺貝を吹いて出航!福岡のときより法螺貝うまくなってた気がする!

転換の時に舞台上に置きっぱなしだった筆の入ったタライとかビニールシートとかをせっせか舞台袖に移動させてた三島さんが印象的でした。


お二人が書を書いてしばらくしてから、客席でマスクしててもわかるぐらい墨の香りが。
目の前でリアルタイムで同じ空間を共有してるんだと感じられて、ライブで嗅覚から何かを感じたことってなかったなと思いとても新鮮な気分になりました。


オープニングムービー

さいこう(最高・最幸)だわこれ・・・

かわいい/めでたい/にぎやか/エモい/元気が出る/ワクワクする、そんなOPV!

おいおい!まだ始まって数分しか経ってないのにこんなハッピーでいいんですか!?ありがとうございます!!

素晴らしい映像なのにこのときしか見れないのはさすがに勿体なさすぎるので偉い人たちなんとかしてくださいお願いします。


ネタ①

OPVの後に舞台のど真ん中にサンパチマイクがスーッと上がってくるのかっこよすぎ。

袖からどうも~って出てきて「すゑひろがりずと申します!」「いよ~っ!ポン!」の後大きな拍手に包まれるNGK。

NGKの構造なのか、ぐわ~っと空間全体を包み込むみたいに拍手の音が聞こえてきてめっちゃくちゃ温かさを感じた。

そこから景気づけのポンを三島さんが遮るくだりをやってみたもののお客さんの反応から何かを察したのか「だいたいの人たちは何やるかわかってましたよね…」ともごもごしてたの非常にほほえましかった。


最初のネタは福岡公演でやってたやつ。
その後何度か寄席でやってるところを拝見したけど、見るたびにちょっとずつ変わってるなと思っていたらそこからさらにガラッとブラッシュアップされていてしびれました。
まだまだ磨かれていくネタなんだろうなと思うとワクワクが止まりません。

このネタの途中南條さんがジャンプしてあるものに乗る仕草をするときのひらりとした軽やかな身のこなしがツボで毎回「おお…」とおもってしまいます。


ネタ②

一個目のネタ終わって面白かった~と余韻に浸る間もなく現れてまたネタやってくれるの幸せ。

このネタも福岡でやってたやつで一段と面白くなってていっぱい笑った。

テンポよく三島さんがいっぱい動きながらガンガンボケていくの好きだし、飄々としていろんなポーズする三島さんを制してときには腕を掴んだりしながら全力でつっこむ南條さんが面白い。

つっこまれたあと「なんでわかってくれへんねん」と言いたげな納得できない顔してる三島さんも最高。

……ネタの詳細書かないでおこうとおもうと全ネタ「おもしろかった」「最高」で終わりそう。やばし。


幕間映像

(このタイミングだったか次のネタのあとだったかはもう忘れました)
局番風の編集で癒しの映像。

前半に一回と、後半に一回この幕間映像はありました。


果たしてこれは癒しなのかと言われたら首を傾げそうだけど、なにより私にとって局番は実家みたいなもんだから局番風の編集ってだけでなんか心がほっとした〜!そういう意味で癒しの映像なのかも。

カナメ殿、いつも本当にありがとうございます!


ネタ③

三島さんがやるキャラのインパクトが強すぎて数日間は頭から離れない、そんなネタ。

三島さんの熱演に静かにしっかりとドン引きしてる南條さんのリアクションがこれまた良くてお二人のどちらからも目が離せない。何も言葉にしてないときでも表情や仕草で感情が伝わってくるんだよな〜!!
三島さんの口から飛び出すワードや謎の動きに対して南條さんがバシッと鋭くつっこんでくれるのが爽快でした。


ネタ④

ここにきて初めてみるネタだ〜!

「鼓と扇子を持ってネタをしている」という事実から、こんな切り口のネタができあがるのかー!と感動すらあった。

あんまり色々書くのは控えますが、正真正銘すゑにしかできない唯一無二のネタでした。


ネタ⑤

芸風を全面に出したコント。

最近は洗濯機のホース見るたびにこのネタのある光景が頭に浮かぶし、多分賞レース出番の前の日はこのネタのこと思い出すんだろうなとおもう。


お笑いとして昇華してるけど目標のためにしっかり準備や努力をしておくという根の真面目さが感じられて好きです。
伝統芸能風は1日にしてならず。


ネタ⑥

このネタの南條さんのネジ外れちゃってる感じが最の高…!
普段のネタで鋭くつっこんでる姿から掛け離れた暴走っぷりが思い出しただけで面白すぎる。

そこに困り顔になった三島さんのぼやきに近いツッコミが追加されていってゲラゲラ笑いました。


ネタ⑦

あのネタが再構築されてる!
やってくれるの嬉しい〜!

って気持ちで見てたら、全力で大声出してバチバチの伝統芸能風をやるお二人の熱量に「終盤にこれやるのすご……」と息を呑み、

でもずっとネタが面白くて笑っている、

だけどなんだかすごいものを見ている…

という気持ちが絡み合って感情おかしくなりそうでした。


エンディング

お写真タイムからのエンディング。

南條さんがXでバズった報告したあと「宝船の荷物は全部積み下ろしましたが…」と締めモードに入ったところで普通に隣で三島さんが喋りはじめてごちゃごちゃっととなってて、いかにもすゑのフリートークだなって感じでめちゃくちゃ笑いました。


南「宝船の荷物は全部積み下ろしだけど、ひとつ残っているものがある!「たからぶね」には「ラブ」があるんです!!」とドヤ顔。

ドヤ顔しながら両手を広げて会場の拍手を浴びる南條さんの隣で三島さんが「なんかテンション高そうでよかったです」とニコニコしながら感想言ってたのほのぼのしました。


最後は宝船に乗って東京に向けて法螺貝の合図で出航!ネタやり終えたあとだから肺活量ギリギリの三島さん、何度かぷしゅ〜っと気の抜けた音を鳴らしてましたが最後はいい音を会場全体に響かせていました。



まとめ

とにかく最初から最後までずーっと面白くてめでたくて幸せなひとときでした。

2年前のNGK公演が「ベストアルバムの曲中心にやっているライブ」だとしたら今回の公演は「オリジナルアルバムを引っ提げたライブ」って感じで、新鮮に感じるネタがてんこ盛りなのにどれも面白くて楽しかった。

ネタの内容も「この芸風ならでは」っていうのが存分に活かされたものばかりで、このスタイルをまだまだ突き詰めて進化していくぞという意志みたいなものを感じました。

何より汗だくになりながら最後まで大声張り上げてネタするお二人の芸人としての格好よさを目の当たりにしてしびれました!


いろんなメディアで活躍されているけれど、やっぱりお客さんの前に立ってネタやってる姿が一番輝いているなと感じる素敵なライブだった〜!

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