私がヒッチハイクをした時の話(後編) ~東京から京都へ~

前回に引き続きヒッチハイクをした時の話を書いていきます!

牧之原SAでお別れをしたあと、「名古屋方面」と書いたスケッチブックを掲げて立っていました。10分くらい経った頃、1台のトラックが止まってくれました。「女の子見捨てられないよ~、早く乗りな!」と声をかけてくれました。 

まず最初に「刃物持ってないよね?!殺人犯として追われてるとかじゃないよね?!」と聞かれました(笑) 女1人でヒッチハイクをしていること、私があまりにも旅人感のない服装で荷物が少なかったからだそうです。(笑)その時、乗せる側も怖いということに初めて気が付きました。確かに見ず知らずの人を車に乗せるなんてあまり出来ませんよね…。

最後に「君と出会えて良かったよ。いい経験をさせてくれてありがとう」と言って頂きました。感謝をするのは私の方なのに…とお礼を言われた理由が分かりませんでしたが、私の一方的な時間ではなかったことに安心しました。その方とは浜名湖SAでお別れをしました。

浜名湖SAでもまた「名古屋方面」を目指しました。次に止まってくれたのは超大型トラックの運転手さんでした。関西弁をしゃべる強面系の方だったので最初はめっちゃ警戒してました。(失礼)そして、その方の目的地はなんと大阪!!!!!!!!!名古屋をすっ飛ばして京都もすっ飛ばせるという奇跡が起きたんです。京都で降ろして頂けるとのことでしたが、わざわざ遠回りをしてもらうのは申し訳なかったし、運んでいる荷物を倉庫へおろす作業を見てみたかったので、目的地である大阪の南港南にある物流センターまで連れて行ってもらうことにしました。

トラックの中は、座席が広く、ベットのようにふっかふかでした。初めての超大型トラックに感動していると「自分にとっては当たり前のことでも見方や人によっては全然違うものに見えるんだな」としみじみと言っていました。

静岡から大阪まで一度も話が途切れず、色々な話をしました。トラックに乗っていた体感時間は2時間くらいでした(笑)

そんなこんなでいつの間にか目的地の倉庫へ。大きなトラックが何台も並んでいました。普段行っている「ライフ」というスーパーに全て運ばれると聞きました。自分が何気なく買っている商品がこうやってそれぞれの店舗に並ぶのか~と感動しました。最後は別れ惜しかったですが、笑顔で見送って頂きました。

でも私は最後まで、運転手さんの言った言葉が忘れられませんでした。それは、

「俺らのしている仕事はゴキブリやモグラみたいな仕事だ」

という言葉です。トラック運転手さんは、皆が寝静まった深夜に活動するからだそうです。私はヒッチハイクを通して何人かの運転手さんの姿を見たり話を聞いたりして、初めて運送業の方達へのありがたさに気が付きました。そういう方達のおかげで買い物が当たり前にできるし、台風の時でも地震の時でもコロナで大変な時も、運び続けてくれるからこそ食べ物などに困らなくて済むということに対する感謝がありませんでした。当たり前が当たり前になってしまっていました。なんでそんなことに今まで気が付かなかったんだろうか…と心が痛かったです。少しでもスポットライトが当たるようになればそれに気づく人が増えて現状は変えられるのでしょうか。

話がそれてしまいすみません。(笑)

そのあとは電車で京都まで戻りました(笑)彼が働いているバイト先へ行きドッキリ大成功~!!みたいな感じで、私の弾丸ヒッチハイク旅は終了しました!!!!!彼は本当に驚いていました(笑)なんとなく予想はしていたらしいですけどね…。

不安はあったけれど、それ以上にやり遂げたいという思いが先行し、周りの方にも助けられ、無事に終えることが出来ました。感謝しかありません…。

普段はできない体験が出来き新たな気づきを得ることが出来ました。また、大人の方にアドバイスを頂くことで将来への漠然とした不安とかが少しスッキリした気がしました。とにかくやって良かったです!!

弾丸だとはいえ、女性1人で安全にヒッチハイクを終えるための対策はしていました。次回はそれについて少し書いてみますね!!!








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