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大人の秋の大修学旅行へ行ってきた


今年2度目のアメリカへ行くことに


2024年11月、ロサンゼルス行きの飛行機に乗って大学時代からの友人に会いに行った。

今年でフリーランスとしての仕事が10年を迎え、相変わらずふらふらと生きている私だが、仕事のスケジュールさえコントロールできれば、多少時差があってもなんとかなるところが、この状態のありがたみだなと思う。
ある程度の日、不在にすることができ、飛行機のチケットを買えば行ける(※)
。インスタなどで流れてくる胡散臭い広告「旅をしながら稼げる!」のそれである。

たったそれだけのことなのだが、たったそれだけが人によってはものすごく難しいことも知っている。そもそもコロナ禍では、自分は2度と海外には行かないのだろうなと確信していたし、とくべつな願望もなかった。
しかし、この「大学時代からの友人」の海外赴任のおかげで想定をはるかに超える展開を見せている、2024。

(※ アメリカ入国は本来だったらESTAの申請が必要ですが、実は今年2月にも一度行っていたので、パスポートもエスタも期限がたっぷり残っており、飛行機のチケットさえ手に入れれば行ける……と、精神的なハードルも格段に低くなっていた)

グランドキャニオンで見た虹

昨年友人が「誕生日祝いに来てよ」と言ったことがはじまりで、今年の2月にLAに行きハリウッドやサンタモニカなどの主要な観光地にも行った。
メインイベントは、ラスベガスまで飛行機に乗って、雪が降る中カリフォルニアのひたすらに長い道をレンタカーで(友人が)走りきり、グランドキャニオン国立公園へ。

そもそも「グランドキャニオンに行く」なんてことも、全く自分の人生に縁のないイベントだと思っていた。それに、想像のつかないものだった。
どれくらい想像がついていないかと言えば「世界の中心で愛を叫ぶ、のは、グランドキャニオンじゃなくてエアーズロックだったな」、ぐらいの距離感である。

でも行ったらあった。おそろしく広い渓谷が。当たり前なんだけど……。
その日はちょうど友人の誕生日。
雪と小雨のグランドキャニオンを眺めていたら、晴れ間が現れ、虹が出てきた

ばば〜ん

幸先が良すぎて怖いグランドキャニオン(ともだちの)誕生日虹

デカい自然って最高なのでは!?

私はもともと大きい木が大好きで、日本の山もすごく好きだし、10代の頃留学先のカナダや家族旅行で行ったフィンランドでたくさんの「その国にしか生えていない、日本では見られない木」を見て、それはそれはときめいていた。

そして、大きい木ももちろんなのだけど、大きい石や岩も大好きで、何万年もかけてこの姿になった存在に対する畏怖というか、やっぱりときめきと呼ぶにふさわしい気持ちになってしまう。

(ところでみなさんは『宝石の国』を読みましたか 最近完結し単行本も発売されましたよ…)

そしてこのグランドキャニオンの思い出によって、やっぱりデカい自然は最高 多少お金がかかっても見に行くべきだね という気持ちが確かなものになってしまった。

想定より早めのセカンドシーズン到来

その記憶も新しいままに、イカれた旅のセカンドシーズンがこの秋開催されてしまったのだった。題して「大人の秋の大修学旅行」。確かにこれは大人でないと行けない。アルゼンチンなんて今世で入国すると思ってなかったし……。

南極へ行こう!から始まり…

本当はこの度の最終目的地は「南極」だった。
最南端を目指す旅として、確かに南の・極みと書いて南極は、人生で一度も行くわけがないと思っていた場所。

その提案を面白がって聞いていたら、南極に行き着くにはさすがに日数が足りない(行くには行けるが、周辺を時間をかけて進む船に乗ることが必要になる)ことがわかり、だったら世界の大陸最南端であるウシュアイアと、パタゴニアのでっかい氷河を見よう!という流れに

精神的肉体的薄弱引きこもりが世界最南端を目指す

普段精神的にも肉体的にも引きこもりを極め、ちいかわの精神で生きている自分が果たして生きて帰って来れるのか?色々な方の旅行記を探すも、書かれた年があまり新しくなく参考にできることがとても少なく……。

それでも、あの雪道を超えて見たグランドキャニオンの虹はすごくうれしくて、世界の終わり・最南端を目指すという友達の大冒険プランに乗らなければならない…!と、出国。

今回行った地域は2カ国6都市

  • アメリカ/ニューヨーク

  • アメリカ/ロサンゼルス(生活編)

  • アメリカ/マイアミ、キーウエスト

  • アルゼンチン/ウシュアイア

  • アルゼンチン/エル・カラファテ

  • アルゼンチン/ブエノスアイレス

  • アメリカ/ニューヨーク(おかわり)

猛者すぎやしないかおい 狂気の乗り継ぎ・機内泊プラン

2カ国6都市に約2週間(うち、ロサンゼルスに数日いたので実質は1週間ちょっと)で滞在したことになる。
旅行の達人である友人が、乗り継ぎで別の都市に降りれるように&機内泊しながら移動するという(意味のわからない)非常に効率的なプランを叩き出し、なんとロサンゼルス滞在以外はニューヨークで1泊と、ウシュアイアで2泊、エルカラファテで1泊しかしていないのです(おそろしい)(すごい)(頭がおかしい)

つまりうち5泊ほどは機内泊を繰り返し、東京からの移動も含めると1週間飛行機で寝ていたことになる。は?

観光とは「国の光を観る」こと

ということで、このすばらしい企画の記念に、そして個人的にはウシュアイアやエル・カラファテにぜひ行って欲しいなという気持ちから旅行記を書いていきたいなと思っています。

未知の国、未知の街での観光。
「観光」の語源は、国の光を観る からきている。

また、「観光」という言葉は、中国の四書五経の一つ「易経」の一文である「観国之光」が語源とされているが、それは「国の文化、政治、風俗をよく観察すること」、「国の風光・文物を外部の人々に示すこと」というような意味・語感を有していたといわれていること等も考えあわせると、いわゆる「観光」の定義については、単なる余暇活動の一環としてのみ捉えられるものではなく、より広く捉えるべきである。

https://www.mlit.go.jp/kisha/oldmot/kisha00/koho00/tosin/kansin/kansin2_.html


これから書かれるものは、旅慣れていない人間の記録になると思うが、アメリカはもちろん、アルゼンチンに行ってみたい方、まだあまり日本では有名でないウシュアイアやエル・カラファテへの旅に興味のある方にとって、何か参考になるような記事になれば幸いです。旅の途中で見たけれど、言葉がわからずに理解できなかった文化や、土地の歴史などにも触れていけたらいいなと思ってます。

また、全く興味のなかった人にとって(私もウシュアイアなんて場所今年になってはじめて存在を知ったわよ)、ちょっと行ってみたいかもと思えるような、冒険をはじめたくなるような時間になるといいなあと思います。

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田村さえ
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