取締役 黒越さんと「文化をつくるとは?」という話をした。
取締役であり、出資して下さっている黒越さんとの今日のやり取りを紹介します。
黒越さんとは、毎月の後輩起業家たちをサポートする合宿でも一緒ですし、よく話しています。
ホトカミや他の神社やお寺さんの話もあれば、最新の他のサービスの話をしたり、先月の台風のときは、地形やお城の話もしました。
そんな黒越さんのDO THE SAMURAIでの役割はは、縁の下の力持ちであり、CCO・チーフクリエイティブオフィサー。
もう少し具体的にいうと、文化・ブランド・コンセプト・ポリシー・志・ミッションなどをカタチにする問いアイデア、視野を広げてもらっています。
そんな今日のやり取りの一部です。
いま、鉄道会社さんとホトカミで協働して、令和の寺社巡り文化をつくっていこうという話をしています。その流れで、「ホトカミにしかできないことって何?」っていうのが、黒越さんから僕への問いでした。
そんな簡単に答えが出る話じゃないですし、ひとまず現状で考えた以下の内容。共有しました。
「ただの広告ではなく、`文化`をつくっていること」というのが現時点での曖昧な答えです。
文化を作っているというのは、古来(1300年以上昔)から連綿と続く寺社の文脈を理解した上で、21世紀の寺社巡りを再構築すること。
今回の「鉄道会社との寺社巡り」でいえば、100年前の近代化の過程で鉄道会社のプロパガンダとして、
大きな寺社に巡る"初詣"という文化がつくられました。その結果、地元の寺社が軽視されるようになりました。
その後の鉄道網の発展も踏まえて、
「(100年前)大きい寺社に行くための鉄道」→「(令和)地域の寺社に巡ることができる鉄道」をつくるのが文脈を踏まえて、文化をつくることだと思います。
ホトカミが「(150年前)神仏分離」→「古来からの神仏習合」として積み重ねてきたのは、
3年前でこそ、あまり理解されませんでしたが、今ではお坊さんや神主さんからも一定の共感を示されるようになってきたように思います。
長くなりましたが、他の会社にはできないことは、
「ただの広告ではなく、`文化`をつくっていること」というのが現状の言語化です。
より具体的には「新しい寺社巡りを日本全国遍くつくる」というのが実現したとき初めて文化をつくったと言えるようになると思います。(ポエムになりました。)
このポエム(想い)をカタチにするのは、どういうことなんだろう?っていう話を、黒越さんと僕と後継ぎインターン生の森さん(横浜御嶽神社)、ゆいまくん(普元寺)の4人でしました。
まだ、うまく整理できていないので、キーワードだけ、共有します。
再興、温故知新、意味合い、文脈、想いに致す・・・
他にも、本当に良い墨、良い朱、良い和紙、良い筆を使った御朱印が増えれば、それらをつくっている職人さんたちも含めて、支えていけるよね、それを伝えていくのは我々の役目のひとつなんじゃないかな、みたいな話もしました。
考え続けたいと思います。
皆さんとも考えたいです。
まとまりないですが、黒越さんとのやり取りを紹介しました。
起業、経営に加えて、文化や人の気持ちが分かる黒越さんが身近にいて、心強いです。
たくさん学びつつ、働いてもらいながら、その力を日本文化に活かすのが僕の役目です。