続・「いちばんの教科書は自分の身体」たった3週間の大きな変化

御朱印・神社お寺の検索サイト「ホトカミ」代表の吉田 亮です。

今夜は、北鎌倉・円覚寺の横田南嶺老師ご指導のイス坐禅会に参加しました。前回からちょうど3週間、今年初のイス坐禅です。

今回は初めて参加の方も多く、まず「なぜ、現代にイス坐禅なのか?」というお話からスタート。

やはり現代では、畳の上で生活することは、ほとんど無くなりましたよね。

私もお茶のお稽古やお茶会のときしか、畳に座りません。
書道のお稽古もイスですし、お寺や神社に伺った際も、イスを用意してくださっていることがほとんどです。

伝統文化の世界からも、畳などに座ることは減っています。

ということは、イスに座っている時間はとても長いです。
私の場合、仕事=パソコン=イスに座っている時間です。

そこで、現代人の多くに身近なイスで坐禅できるようにしようというのが、イス坐禅のはじまりの理由のひとつです。

しかし、ただイスに座っているだけで、坐禅にはなりません。

そこで、坐禅できる身体・呼吸・気持ちへ整えていけるように、
さまざまなストレッチを教えていただき、みんなで身体を動かします。

以下の4つがイス坐禅のポイントです。
①首や肩の緊張をほぐし
②足の裏の足で踏む感覚を取り戻し
③呼吸筋を動かして肺が膨らむように調整し
④腰を立てる

今回は特に、「目」についても教えていただきました。
ストレッチはまず、目の緊張をほぐすところからスタート。

力を緩めるためには、「緩めるぞ」と思っても、なかなか緩まらないので、ギュッと目をつむる運動を繰り返したり、手をあたためて、目をあたためたりしました。

不思議なもので、目のストレッチだけで、なんとなく坐禅モードに切り替わりました。
一説によると、「視覚から得られる情報量は8割以上(日本眼科学会)」です。
いつもフル稼働な目をリラックスさせる大切さを体感しました。

前回のイス坐禅では、「いちばんの教科書は自分の身体」ということを学びました。

「いちばんの教科書は自分の身体」
以下、まずは横田老師の令和7年元日の管長日記を引用します。

いつも体操でいろんな方法を教えていますので、「どれがベストなストレッチ方法なのか?」という質問や「どの足の組み方がいいのか?」という質問などがありました。

なにか教科書にあるような正解を求めているのだと感じました。

これで絶対だいじょうぶというような正解があると思っているのかもしれません。

そこで私は何が一番いいかは、皆さんの体が知っていますと答えました。

禅には特定の経典や聖典がありません。

銘々一人一人が仏であるという教えです。

教祖も聖典もない宗教だと言われるのです。

イス坐禅でもそうなのです。

これが絶対というような教科書があるわけではありません。

私はただ参考までにいろんな方法がありますよと伝えているだけです。

どれが一番いいか、どうしたらいいか、答えはすべて皆さんの体が教えてくれます。

それで「いちばんの教科書は自分の身体」ですよと伝えたのでした。

第1456回「新しい年を迎える」2025/1/1

前回のイス坐禅からたったの3週間しか経っていませんが、「いちばんの教科書は自分の身体」を意識して、大きな変化がありました。

まず、毎朝のルーティンが変わりました。

この3年ほど毎朝、横田老師のYoutube法話を聞きながらストレッチをするのが日課でした。

ストレッチをしながら法話を聞くなんて、身体・脳・心にも全部にまとめて良いことしてるなぁと、自己満足の毎朝を送っていました。

しかし、これは横田老師の法話にも、自分の身体にも失礼だと気付いたのです。

「いちばんの教科書は自分の身体」と思ったとき、
法話を聞きながらは、自分の身体のことが分からないと気付きました。

逆に、自分の身体に集中していると、法話が頭に入ってきません。

これまでは、両方合わせて、2倍良いことしているつもりでしたが、どちらも中途半端だったと気付いたのです。

不思議なもので、一度気付いてしまうと、もう同時にできなくなってしまいました。

しかし、この気付きのおかげで、これまでほぼ同じ順番で毎朝繰り返していたストレッチに、今日はこの順番でやってみよう、ここを重点的にやってみよう、などと工夫が生まれるようになりました。

こうして身体に意識が向く時間ができたことで、日常の仕事中にも、ふと身体に意識を向けやすくなりました。


これまでイス坐禅の時間は非日常でした。

しかし、ほんの少しだけ、この非日常と日常の境界が曖昧にまぎらかされつつあるのを実感できました。この先にまたどんな変化があるのか、ないのか楽しみです。

最後に質疑応答の時間がありました。

「坐禅中にいろんなことを考えてしまいますが、どんな状態を目指したら良いですか?」という質問でした。

「目指すから迷う。どこに行こうともしなければ、迷わない。どんな状態でも100%そのままを受け止める。」というのが横田老師のお答えでした。

「目標があるから、競争が生まれ、点数をつけて比較して、苦しみが生まれてしまう。
それぞれの人々が、それぞれの状態で素晴らしいと思える世界になったらいいな」と仰っていました。

私含めて参加者の皆さんが、なるほどなぁと心に深く染み入っていたところで、
「皆さん、帰り道は迷わずに。」の横田老師の最後のひとことで、どっと笑いが起こって、終わりました。

今日もとても楽しかったです。
横田老師、円覚寺の皆様、そして、ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました。

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