ローズテール研究
ローズテールの子引きをしてきて、ローズテールの尾形についてわかってきた事がいくつかあります。
まあ、まず間違いなく開き尾は現状理想的なローズテールにはならないということ、理想は多少の開きがあるくらいの四つ尾であることです。
尾が開いていると下の映像の去年の秋仔で黒い頭の子のようになります。
わかりますかね。要するに内側に捲れて泳ぐときに畳まれてしまうわけです。
泳ぎが止まった時にゆっくり広がるのですが、でもやはり泳いでいる時に大きな尾鰭がそのまま大きく靡く姿が1番美しいと思います。
なので、今後開き尾はハネることにします。大きな開き尾の場合はこのようになるのは明確です。
逆に黄色に黒のスポットが入ってるオスのローズは黒い頭の子の兄弟になりますが、本当に理想的な形のローズテールになっています。これは閉じ尾気味だったので心配だったのですが、こっちが正解だったということです。
こういう感覚はブリーディングをしていかないとわからないことなのだと思います。
カハラさんで去年買った五色はみんな閉じ尾に近い形で本当に泳ぐ姿が美しいのです。前回書いたように1匹だけ左側が出舵なのですが、コンテストに出すわけでもないのですし、親に使うつもりもないのでそのままでいいと思っています。ただ出舵はやっぱり気持ちのいいものではないです。舵尾については他の愛好家の方と機会があれば議論したいなと思っています。
閉じ尾の四つ尾というのは稚魚の段階で判断が結構難しいのです。開いていないので四つ尾かの判断がしにくい。あと、重なっているように見えるので鮒尾かどうかの判断も難しいのです。ですが、感覚としてはそのぎりぎりの線を残していく感じでしょうか。逆に今後は開き尾をハネていくということが明確になったので選別のタイミングや判断が少し変わってきそうです。
要するに開き尾というのは、縦にしっかり開かないということです。縦の開きが大きいほど横見での鑑賞がメインのローズテールに関しては理想的だという結論に至りました。
少し尾以外の話も書いておきます。私の中では五色のドラゴンスケールを作るのも面白いのではないかと思っています。今回作ったドラゴンローズの虎ではないメスを親として取っておこうと思います。
なぜかというと、まだ2ヶ月にも関わらず虎柄とドラゴンスケールがかなりマッチしていたからです。ドラゴンスケールが透明鱗に乗ると柄のインパクトにマッチすることができるということがわかりました。柄にもよるかもしれないのですが、とにかくあの3匹の中の1匹で作るのは非常に面白そうかと思います。
おそらく来年春ですね。
タイで作られたローズテールという金魚ですが、その国に今後深く関わる可能性が出てきた身としてはやはりローズテールの理想を追求していきたいと思うところです。またタイ人の美的感覚もよく学んで行きたいと思います。
それは今後必ず私の金魚作りに生かされることと思います。