SAMURAI FARM式 病気を出さない金魚飼育方法
水温が落ちてくるこの季節は病気が出やすいというのが定説ですよね。
また春先も同じですが。
なぜ病気が出やすくなるかというと、昼と夜の寒暖差による水温の急速な変化というのは金魚の身体に大きな負担をかけるからです。また白点病が出やすいのが水温20℃前後と言われていますので、色々な要素も加わるということでもあります。
この時期だけに関わらないですが、基本的に病気を出さないための金魚の飼育方法について改めて書いておきたいと思います。
① 飼育容器を大きくし、過密飼育を避けること。
過密飼育は金魚の免疫力を最も下げる要因の一つです。水質の悪化を招き、金魚のストレスを高めます。人間に例えると狭い空間に多くの人が一緒に暮らしてる状況です。想像すればお分かりかと思います。
1匹につき10ℓあれば金魚を飼う事ができると言われていますが、はっきり言って10ℓ一匹というのは相当厳しいと思います。飼うことができるというのは飼育環境における最低限のレベルだと思います。SAMURAI FARMとしては最低30ℓです。60cm水槽でサイズにもよりますが二匹でぎりぎりじゃないかと思います。この環境で病気を出にくくすることはできると思います。
過密飼育をしないことは病気を防ぐ重要な要素と考えます。
② 適切な水換えを行うこと。
基本的に水換えを適切に行っていれば病気はまず出ません。
新しい水は免疫力をあげ、病気を防ぐ一番の要因になります。SAMURAI FARMとして理想的だと考えているのは新水の掛け流しです。
地下水などを引けるまたは、湧水などを引ける環境で、それが金魚飼育に適していたとするならば、それは本当に理想的な飼育環境を生み出せると思います。
お酒やお米などと同じで良い水があるところでは良い物が育つということなのだと思います。金魚も魚で水が必須なので同様です。
私がタイに行ってファームを作ろうとしているのはこの水に関しての環境が理想的だったというのが視察で分かったということが非常に大きいです。
③ 余計なことをしないこと
よく分からないものを使ったり、試したりしないことは私の経験上非常に重要でした。
特にバクテリア関係は使って良かったことがあまりないです。SAMURAI FARMが水換えを重視している時点でバクテリアに頼った飼育はしていないということもあります。
エビデンスがないことを信用しないというのは非常に重要です。使った直後に白点病が出たことが2回ほどあってそれも別のバクテリア剤だったので、それ以降はもう使うのをやめています。その後は全く問題がありません。
使用するものは経験者からしっかり話を聞いた後にするのが1番安心かもしれません。結局体験談というのが1番信用できます。
④ 薬の適切な使用
薬に関してですが、基本的に使わないのが理想です。
要するに上記を実施して病気を出さない環境を徹底して作ってしまえば、薬など使う必要はありません。使ったとしても時々塩くらいで済んでしまいます。
薬を間違った使い方をすると、免疫力が落ちて病気が出てる金魚の治療どころかとどめを刺してしまうことさえあります。専門的な知識のあるお店で金魚を購入するとこういう時の適切なアドバイスをもらえるので非常にメリットがあると思います。
⑤ 良い金魚を買うこと
健康で最高品質の金魚を買うということが病気を出さない一番の秘訣じゃないかと思います。
金魚というのは稚魚の時期からの育て方でその後の成長というのは全く違ってきます。適切な育て方ができなかった金魚は成長が止まってしまうことがあります。本来の姿を見ることができなくなることがあるということです。要するに金魚がどこで生まれてどう育ったかというのは、金魚を選ぶ際に実は重要です。また健康であるかどうかの指針の一つとなり病気を出さない要素の一つであると思います。
ただ、お店で売っている金魚がどこ国のどの養魚場でブリーディングされたかという情報まで知ることは通常できないですよね。血統書があるわけでもないですし。(うちはいずれ証明書的なものは作るべきかと考えています)
なのでやはりSAMURAI FARMとしてのおすすめは金魚専門店(カハラさんなら間違いないです)などで購入し、金魚にしっかりお金をかけても良いものを買うべきなのだと思います。また良い専門店はアフターフォローも大変充実してます。飼育相談にも快く乗ってくれるはずです。
もちろんSAMURAI FARMでご購入いただいた場合もその後の飼育諸々に関するアドバイス、また仔引きにチャレンジされたい方にもプロとしてのアドバイスをして差し上げます。
適切な環境で育てられた金魚はとても立派で状態も良く、とても病気になりにくいです。そして大きな水槽に贅沢な飼育用品を使ってあげる。そしてその美しさを毎日自宅で楽しむことができる。
私が金魚飼育を再開したのは立派なオランダローズテールを2匹だけ大きな水槽で優雅に飼育している方のポストをInstagramで見かけたのがきっかけでした。これはおしゃれだぞ!こういう飼い方をしたい!真似してみたい!という気持ちの波に流さました。なので私の中では初めから過密飼育をするということは念頭にありませんでした。
今では方向性が全く変わってブリーディングを死ぬ気でやるような気狂いになってしまいましたが。。病気は金魚飼育を再開した当初に確か若干白点病が出たくらいで、その後は私の飼い方で一匹も病気が出たり、金魚を落としたことはありません。
要するに一点豪華主義的金魚飼育というのが、一般のご家庭における金魚飼育を病気で失敗しない一番の秘訣だとSAMURAI FARMとしては考えております。