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今年の仔引きについて

大潮の時に水替えしたついでについつい人工授精で仔引きをしてしまったのですが、それで今年の金魚熱がさらに上がってしまったと言っても過言ではありません。

でも同じ金魚を作るのもつまらないと思い、当初から考えていたドラゴンスケールとタイガーローズテールをかけたのですが、相変わらずブラインシュリンプをあげ続ける時期というのは大変です。

とにかく餌を切らさないように育てること、フィルターを使えないので水質を保つために頻繁な水換えで水質を維持しなくてはいけません。

今回は1000匹以上の稚魚が採れたので、気を抜いて事故があれば全滅しかねないです。水質悪化と酸欠には特に気をつけなくてはいけない。

それに水替えも針子は排水時に簡単に吸い込まれてしまうし少しでも触ると一瞬で圧死することがあるのでかなり気を使います。

この時期が過ぎてしまえばかなり楽なのですが、今年は結構長い期間ブラインは上げ続けてみようかと思っています。栄養価が高いのでその後の成長を考えて、幼少期の給餌の栄養も考えてやるべきだと思います。

去年の初めての仔引きで随分と勉強したのでその経験もあって今年は大量ではありますがかなり精神的な余裕があります。

あとタイガーローズ以外にも100匹ほど達磨琉金の稚魚を手に入れたので育てています。こちらは成長後に良いものだけを大型水槽で観賞用にしようと思っています。

あの風船みたいな風貌はなんとも言えない面白さがあります。問題は色です。両親はかなり良いので良いものが数匹出てることを祈るばかりです。

さて仔引きで問題なのはハネた金魚の処分です。金魚が好きな方は処分と聞くと良い気分がしないかもしれませんが、金魚を飼っている方はほぼ全員選別後の金魚で良いものがお店で売られているという事実をきちんと認識すべきだと私は考えています。

生き物に対する考え方はそれぞれだと思いますが、私は過去にもnoteに書いていると思いますが、金魚というのは人間のエゴで作られたアート作品です。そこには多くの犠牲が伴っていることは認識して認めなくてはいけません。

私の感覚で言うと金魚ブリーダーというのは作家なのでダメな作品というのを世の中に出してはいけません。自分の理想とする金魚以外は私は処分します。もちろん命を取るという意味だけではなく世に出ないようにするということです。

去年200匹ほど仔引きで採れた金魚で残したは3引きです。本当に良かったのは2匹のみ。それ以外はほとんど素人の古い友人に引き取ってもらいました。

でも流石に今年はそれでは罷り通らないだろうと思っています。今後どうするのかということも考えなくてはいけないなと思っています。

金魚愛好家の方は田舎の方に住んでいれば川に捨てたりということは割と日常茶飯事だそうですが、私はそんなことをして良い場所には住んでいませんので、一つの課題ではあります。

ブリーダーをされている方は分譲している方もいますが、私はそれだけは絶対にしません。ダメな金魚を知らない方に渡すことは自分の金魚の価値を下げる行為だと思うからです。

さて。。1100匹どうしよう。ということが頭の片隅に仔引きしてからずっとあります。

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