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仕事の進め方(初めてのタイ駐在)

 タイに来てちょうど1カ月が過ぎた。あれをしたい、これをしたい、とやりたいことはたくさんある。しかし、当然のようにこちらでやるべきこともたくさんある。
 日本では、「〇〇をしっかりやってきます」と高らかに宣言してきた(宣言させられた)ものの。実際は、本社が考える問題点以上に現場はもっと深刻であって、ごまかしごまかしやっていくことになる。日本では起きない問題、あまりにもくだらなすぎて日本に話ができない問題。これらをどう処理するかが、駐在員に与えられた使命である。最低限私はそう考えている。

 隔離が明けて2週間ちょっと仕事をしている中で、諸先輩方はよりシンプルに、簡単に物事を説明すること、ワークフローやルールを考えることを心掛けているようだ。

 何回か聞いた言葉で「日本人のニュアンスが伝わらない」というのがある。駐在員にはわかるあるあるかもしれない。
 日本は「良くも悪くも」「わびさび」「誠意」「なんとなく」などなど独特の表現がある。日本人は同一民族であるからこそ、こういったあいまいな表現が伝わると聞く。では、海外の人にこれら日本独特の表現が伝わるだろうか。
 以前、小説を翻訳する際に、雨一つとっても「しとしと」「ザーザー」「ぽつぽつ」・・・翻訳できないまたは難しい表現がたくさんあると聞いた。
 また、タイ人からは、英語の「if」を日本語にすると「もし」「もしも」「もしかしたら」など表現がありすぎて困るし、意味の違いが判らないと言っていた。活用を含め独特な表現がいくつもある。

 人に物事を伝えるのは非常に難しい。言葉をまとめる力や足りない言葉を補う力が必要で、その塩梅は人それぞれ違い、人によってはイライラさせ、人によっては理解不足に陥り、本当に難しい。
 たった2週間の新生活。思った以上に仕事が進められない。その理由は何だろう。言葉の壁、表現の壁、考え方の違い、考えたらいいわけはいくらでもできる。
 もっと謙虚に、できることをコツコツと。。。

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