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ワクチンの副反応(その2)@バンコク

 7月17日にアストラゼネカ製のワクチンを打って、その後の二日間は 大した副反応はないなと持っていた。しかし、3日目の19日午後から急に頭痛が出てきた。というより、今まで大したことがなかった頭痛が酷くなっていった。
 時は7月20日午前3時過ぎ、急な頭痛に耐え切れず、いざ病院へ。。。(詳細は「ワクチンの副反応(その1)@バンコク」をご覧ください)

 「さすがにもう頭痛には耐えきれない!!もう限界だ!!」そう叫びそうになるくらい我慢した。病院に行こう。この頭痛を乗り越えるにはほかに方法はない。
 時間は3時半。Grabで車両を探すも全く見つからない。
 Grabを使ったことがある人はわかると思うが、自分の乗りたい場所と行先を指定すると、近所にある車が数台画面上に現れる。運転手側は早押しボタンを押すように客を獲得、すると移動したい客と運転手がマッチング。
 よく考えると当然ではあるが、頭痛がひどすぎて、気が付かなかったが、今は3時過ぎ、まさに外出禁止令真っ只中の時間。車が走っているわけがないのだ。(この時、バンコクは21時から4時まで外出禁止令が出ており病院に行くなどの不要不急の外出以外はできない。)

 頭痛が酷いのに、この時に限って何故?もしかして、病院に行けないの?と途方に暮れてしまう。ここで、助けを求めに妻を起こした。
 すると、「今外出禁止令が出ている時間だよ。当たり前じゃない。」と冷静に一言。
 「後10分くらいで外出禁止が解ける4時だから、待てば。」と。。。
 冷静な妻の一言が妙に冷たく感じるが、的を得ている。でも待てる余裕は持ち合わせていない。けど、待つしかない。
 当然ではあるが、4時を過ぎるかどうかという頃になると見事にタクシーが捕まった。シンデレラのように時間が過ぎれば「外出禁止」という魔法が解けるのだ。兎にも角にもようやく病院に行ける。

 さて、病院に到着すると、PPEスーツ(感染防止用のスーツ)の人がお出迎え。コロナでないことやコロナ陽性者との接触履歴などを簡単に確認。
 こういう時の事務的な対応には腹が付けど、仕方ないのもわかる。個人的には「頭が痛いんじゃー」と叫びたくなる気持ちを抑え、職員からの質問に一つ一つ答えた。これらの質問によって、コロナ患者ではないことを証明することができる。
 次に、診察しますと先生が登場。早速、視覚の確認を開始した。

 先生「これ見えますか?」、私「見えます」
 先生「これいくつですか?」、私「6839」
 ・・・・10分くらいこれが続く。
 「先生、私頭が痛いんです。。。」

 そんなやり取りが続くと、「脳神経に問題がないか確認していました。問題ありません。」と先生からありがたいお言葉。
 ただ、先に何をするかを言ってからやってよ先生。。。とりあえず一安心をありがとう。

 今度は、CT撮影。無人の病院を救急からCT撮影室にベッドに乗って駆け巡る。静かな病院に「コツコツ」とベッドを押す人の足音と、「シャー」というベットの車輪が回る音が響く。
 一方、私の頭の中では、鐘の音が「ゴンゴン」と鳴り響く。
 CT室に着くとあっという間に撮影が終了。
 診察室に戻ってくると、先生から、「鎮痛剤を打ちましょう」
 正直な気持ち「???」。それ最初に言えよ!! ここにきて最初にやることじゃないの?と思った。
 看護師さんは淡々と鎮痛剤の準備をしている。またまた、先生から一言「CTを見る限り異常ないよ」と。。。ここで追加の一安心ありがとう。

 看護師さんから鎮痛剤を打ってもらっていると先生から、「翌日午後に専門医に見てもらった方が良い」と新たな提案。正直、お前は何者だと思った。自信満々に「脳神経に異常はない」あの一言は何だったんだと、、、
 兎にも角にも、専門家に診察してもらえることはありがたいので、再診をお願いした。
 看護師さんからは、手の甲に点滴の要領で鎮痛剤を打ってもらった。ワクチンの注射と違い痛い。痛み止めを打つために痛みをこらえるのにはいい加減にしてほしいと思った。
 打ち終わると、アレルギー反応を見るためのに30分程度の時間をベッドで過ごし、6時半過ぎくらいに帰宅。住み始めてまだ半年の家ではあるが、我が家に帰ってくると、さらにさらに一安心ありがとう。
 痛み止めを打って帰ってきたけど、まだ頭痛がおさまらない。少しは改善したかなという感じ。とりあえず、今日は一日中頭痛と闘いながら寝て過ごすと決めた。
 後厄のこの年、ワクチン副反応は来るべくしてきた試練と思いつつ。。。

 気が付くと寝ていたようで、13時頃、急な電話で目が覚めた。
 私「もしもし」、相手「病院の***と申します。保険の手続きとお薬を・・・」、私「???」
 要するに、医療保険の手続きは終わっていないし、処方された薬を貰ってもいなかった。診察を受けて、そのまま帰るという悪行をしてしまった。

いうならば、無銭診察!!

 私「すいません。。。明日行くのでその時で良いですか?」、病院「良いですけど、痛み止めのお薬が・・・」
 この時やっと鎮痛剤を貰わないと今日も寝られないぞ!!と危機感を覚えた。
 私「妻が行きます。」
 同じ日にワクチン接種し、副反応に完全勝利した妻にお願いし、薬を貰ってきてもらった。
 本当に妻が女神に見えた。
 頭痛に蝕まれた私には、そう思うのも一瞬のことで、妻が薬を貰って戻ってくるとすぐに鎮痛剤を受け取り、飲んで、もうひと眠り。。。

 妻からは「本当に痛みに弱いね。これだから男は。。。」と言われ、三児の母には一生勝てないと悟りました。

 続きは「ワクチンの副反応(その3)@バンコク」に記載します。

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