アユタヤで象に乗ろう
バンコクから車で1時間少々の古都アユタヤ。日本でいうならば京都なのでしょうか?バンコクから気軽に行ける観光の町として、多くの観光客が訪れる。しかし、今は、コロナ禍の閑散とした田舎町になっていた。
一日何もすることがなく、だらだら過ごしていたある日、どこかに行きたいという家族からの強いプレッシャーの元、日帰りでササっと行ける場所を探していた。9時を過ぎ、10時に差し掛かろうとしていた時に、父として、アユタヤに行くことを決断し、家族に一言。
「今から、アユタヤに行こう」
しかも、電車で!!善は急げ!!
どこなのか、どのくらいの距離なのか何にもわからない家族に支度を急がせた。
家を出てファーランフォーン駅に着くと間もなくお昼になるころ。駅で切符を買うと、次の電車は14時とのこと。14時に出て今日中に帰ってこれるの!!という家族の不安をよそに、一度決めた決意は固く、アユタヤ行きの切符を購入。5人で計100Bでおつりがくる安さ。タイの国鉄のこの安さには本当に驚く。近所で昼ご飯を取り、13時半頃に駅に戻ってきた。
駅のホームに向かうと、日本とは異なる駅の雰囲気を見た子供達からは「ハリーポッターに出てきた駅見たい」との発言。私としては違うと思うのだけど。。。 子供達が持つイメージはそのくらいあいまいなのだろう。
電車に乗ってしばらく待った、14時を少し過ぎたころに電車が出発。涼しかった乾季から真夏に差し掛かろうとした2月中頃、その日はものすごい暑さの中でファンしかない車両だったため、さながら苦行。しかし、子供たちは少しワクワクしていたようで、普段なら文句たらたら言うような環境だが、意外ととなしくしていた。しかし、それも最初の数分だけだったけど。。。
各駅停車の電車は5分に1回は止まるのではないかという感じのノロノロ運転で、一向にバンコクの都会の景色から変わらない。
電車に乗って1時間が過ぎたころ、Rangsit駅を過ぎたあたりからようやく景色が変わってきた。田んぼの真ん中を走る電車、地平線を望む車窓。日本で見たテレビ番組「世界の車窓から」を思い出すような景色を楽しめた。
そこからさらに1時間半程度でようやくアユタヤ駅へ。。。時は15時半。帰りの電車を17時半頃の電車として、2時間で楽しめるだけ楽しもうと家族で行くところを決め、シーローのようなトゥクトゥクをチャーターした。
アユタヤと言えば、木に飲み込まれそうな仏像でしょ!!
大満足。
それともう一つ世界遺産の間を散歩するエレファントライディング。
人が乗っている姿を見るだけで子供達からは歓喜の叫び声!!強行スケジュールの中で来たかいがあったというもの。
エレファントライディングの受付に到着し、お値段を聞くと一人500THB!!歓喜を上げる子供達を横目に父ちゃんだけが涙目。。。
5人で2500THB日本円で9千円くらい。結構高額。。。観光客が来ない今のアユタヤで生活する象達の半日の食事代くらいにしかならないだろうか。少しでも象や観光業に携わる人や動物に役に立つだろうか。。。
精算が終わりいざ象に乗るぞというときに、家族5人の組み合わせが問題になった。誰と誰がどう乗るのか。。。子供達からはうれしいことに「父ちゃんと乗りたい」とリクエスト。普段は絶対に聞けないこの一言に、アユタヤに来たかいがあったというもの。
じゃんけんの結果、娘と乗ることになった。父ちゃんとしては一人娘と二人で象に乗れるなんてこの上ない喜び。本当に、本当にアユタヤに来たかいがあったというもの。
象は、のっし、のっし、とゆっくりのんびりとアユタヤの遺跡の間を歩く。乗り心地は。。。縦に横に象の歩みに合わせて揺れ、意外と楽しい。タイと言えば象というくらい有名なので、タイに来た際は一度でいいので、象に乗ってほしい。
そして観光客が少ない今は、象もひもじいだろうからと、ご飯を上げることに。象はたくさん食べるのでエサもあげる子供達の手ごと持って行くのではないかというくらいにガツガツと食べる。さすがに子供達も驚いていた。
時間切れ。。。2時間ではこれが限界。
急いで駅に向かい、またゆっくりと走る電車で帰路に就いた。午後の半日だけでもバタバタしてしまうけどアユタヤなら半日旅行が楽しめる。電車でなくて、バスを利用すれば移動時間がさらに半分になるだろうから、もっと現地で楽しめるだろう。
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