noteのコンテストに挑戦 その2
「初めて買ったCD」は何だっただろうか。意外と覚えているもので、さかのぼること約27年前になる。中学2年生だったと思う。「私の勝負曲」の時も、始まりは中学2年生くらいだったので、このころは多感な時期だったのだろう。
私は、俗にいうサッカー少年で暇さえあればボールを蹴っていた。小学校の5年生の頃にカズやラモスが活躍をはじめ、中学2年生の頃にJリーグが開幕。日本はまさにサッカー真っ盛りそんな状況だった。世界に目を向けるとマラドーナが大活躍(プレーでも麻薬でも)。90年のイタリアワールドカップが初めて見た大会で、テレビで見ていたにもかかわらず、親と一緒に見に行ったプロ野球の球場に感動してたことがちっぽけなことのように感じるくらいの迫力を感じた。
中学生の私は、サッカーが生活の一部になっていたと言っていい。その時に、5歳ほど年齢が離れた先輩Aさんに出会い、紹介された曲がCDを買うほど心惹かれた。それがBob Marleyの「ONE LOVE」だ。ちなみに買ったCDは「EXODUS」である。
5歳ほど年の離れた先輩Aさんは、サッカーでアルゼンチンに1年間留学し、ちょうど帰ってきたところ。今まで南米にサッカーをしに行った人はカズしか知らなかっただけに、その存在は身近なカズであり、近くて遠い先輩だった。Aさんは、非常にオープンな人でアルゼンチンでの日々をいろいろ話してくれた。サッカーはうまいし、人生経験が自分が手に届かないほど豊富。中学生の小便小僧だった私にとって、あこがれることしかできなかった。その当時、Aさんから教わって今でも覚えているのが2つ、①炭酸飲料を飲まない、②Bob Marley。それらは今でも私の生活に影響を与えているほどである。
①炭酸飲料を飲まない
なぜAさんは炭酸飲料を飲まないか、「サッカー選手としてのプライド」そんなことを言っていたと思う。照れ隠しなのか、付け加えるように「骨が解ける」とか「体に悪い」と言っていた。
今、誰かにそんなこと言われたら、「ふ~ん」で終わりそうだが、当時は「Aさんかっこいい」だった。当然あこがれの先輩の真似をし、炭酸飲料を飲むのをやめた。
40過ぎた今も基本的に炭酸飲料は飲まない。最近は炭酸水を飲むこともあるが、コーラやペプシのような炭酸飲料は基本的に飲まない。なお、ビールやハイボールなどは飲んでいるが。。。
②Bob Marley
正直言って、Bob Marleyの曲を聞いたときに、リズム、声、音楽から伝わってくる見えない圧力、ありとあらゆる目に見えない何かに物凄い衝撃を受けた。
Aさんは私にBob Marleyを紹介したかったわけではない。家に遊びに行った我々にAさんが持つ自慢のReggaeコレクションをただ聞かせたかっただけ。その中でたまたま私が衝撃を受けたのがBob Marleyだった。
Aさんの家に遊びに行ったことで覚えているのは、聞いた曲が誰のなんという曲かということをメモしたこと。そして、翌日には「ボブ マリー」「ワンラブ」と書いたメモを持って、CDを買いに行っていた。
その日から25年間、CDショップに足しげく通い、新しいのがあれば片っ端から買っていく日々。当然、DVDも買った。
なんか心が落ち着くリズム、勇気づけてくれる声、背中を押してくれるような圧力、なんかわからないけどいろいろなものを感じる。正直、出会えてよかったと心の底から思える。40になった今でもBob Marleyには助けてもらっている。
40を過ぎ、今なんとなく隔離生活中の暇な時間にnoteのコンテストにチャレンジしようと昔のことを思い出してみたが、中学時代は今の自分がたくさん詰まっていて、出発点なんだなと思った。Bob Marleyの「EXODUS」が初めて買ったCDで、いまだに大切なCDである。