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初登壇を目指す人向けに、カンファレンスにプロポーザルを通すためのコツ的なものを

先日めもりーさんがこのような記事を書かれていらっしゃいました。

めちゃくちゃ簡単に要約すると、

  • イベントの主催が出す情報(SNSやブログ)や過去の採択例からどういうプロポーザルを出せば通りやすいのかを考える

  • 以下4つは共通して通りやすい傾向がある

    • 初心者〜中級者向けで,かつ需要が高そうなもの枠

    • そのイベントの趣旨の言語やライブラリ,フレームワークのコア,エコシステム枠

    • 事例枠

    • ニッチ枠

というような分析をされていました。

「たしかに」という納得の内容だったのですが、「初登壇を目指す人がこの内容をそのまま真似してもダメかも」とも思ったので、この記事では初登壇を目指す方向けに世に放ってみようと思った次第です。

途中までは無料で公開しているのですが、いくつかの理由から本質的な部分は有料パートとして公開しています。

  • 「プロポーザルを通すコツ」みたいなものが先行すると、おそらく似たようなテーマばかりになり、つまらなくなってしまうのでは

  • 努力のベクトルが「おもしろいプロポーザルを考える」方へ向かなくなる

  • 私もまだちょっぴり「カンファレンスに採択されたい」という気持ちが残っているのであまりおおっぴらに伝えることでライバルを増やしたくないお気持ちがある笑

ので私自身が「これが本質的なコツだ」と思っていることを書いた後半部分からは有料とさせていただいています。何卒ご容赦を🙏

ところで呪術廻戦を、ひいては黒閃をご存じでしょうか?

出典: 呪術廻戦6巻より
出典: 呪術廻戦6巻より
出典: 呪術廻戦6巻より
出典: 呪術廻戦6巻より

どうでしょう?呪術廻戦を読んでみたくなりましたか?(違)

何が言いたいかというと、プロポーザルを何度か通したことがあるのとないのとでは、プロポーザルの出し方に違いが出るということです。

かくいう私は2年ほど前から少し大きめのコミュニティにプロポーザルを出し始め、初期の頃はなかなか採択されず歯がゆい思いをしました。

が、コツみたいなものに気づいてからは結構調子がよく、

あたりでポンポンと採択をいただけるようになってきました。

…ということを最初に言っておくことで、少しは私の言っていることに説得力を感じていただければ幸いです。感じられなかった方は時間とお金の無駄になると思いますのでブラウザバックを推奨します🙏

初登壇に向けて一番大切なこと

「自分が話したいこと」と「主催者側が採択してくれそうなこと」を擦り合わせていくことだと思います。

言ってしまえばどれだけ自分が話したいことに熱があっても、受信側の都合(ブランディング、イベントの方針など)によって処理された結果受け入れ拒否されてしまえばそれまでです。

いわば就活の面接みたいなもので、究極的なところで言えば合うか?合わないか?だというのが私の結論です。

初登壇に向けて一番大切なことは何よりも「採択」を経験することだと思います。そしてそれをコツコツと積み重ねること。そうすることで結果的に「xxxと言えばyyyさん」といういわゆるブランディングが成功し、最終的には、カンファレンスに限らず「xxxさんに登壇をお願いしたい」と言われる人物になることだと思います。

つまり自分から売るのではなく、買ってもらえる立場になることを目指したいです(願わくば私もそうなりたい…)

では改めて、次の章からコツ的なものをご紹介していきます。

プロポーザルのテーマを決める

これが採択可否に関わる一番大きな要素ではないかと思っています。テーマが採択する側に刺さらなければその時点でグッバイ(=非採択)になると思っています。

結論を言うと、初登壇を目指す人がテーマ選びで唯一意識することは「とにかくブルーオーシャンなテーマをいく」です。

ではどういったテーマがブルーオーシャンになりそうか?を分析したいところです。

その手法は先に挙げためもりーさんの記事にもあるように、イベントの主催が出す情報(SNSやブログ)や過去の採択例からどういうプロポーザルを出せば通りやすいのかを考えるという方法があります。

一方で私はというともちろんそれも考えているのですが、実は一番見ているのは「直近の他の同じ系統のイベントでのプロポーザル」や「昔から何度も登壇している人のプロポーザル」だったりします。

これを例えばPHP関連のカンファレンスで分析してみると、どちらもだいたい同じ人が採択されている傾向にあることがわかってきます(めもりーさんうさみさんななうぇぶさんそーだいさんちゃちいさんなど)

そういった人たちがわかれば、その人たちがプロポーザルを出すのをできるだけ待ちます

ギリギリになっても出されなかった場合はそれまでの傾向から判断するしかないのですが、何がしたいかというとこれらの方々が話す内容と自分の出すプロポーザルの内容は被らないようにしたいです。

理由はシンプルに実績がある人とない人、同じ話をされるなら実績のある人の話を聞きたいからです。

どうしてもそのテーマで話したい!となるかもしれませんが、その気持ちはぐっとおさえて、まずはプロポーザルをいくつかのカンファレンスで通して知名度と実績を積んでから挑戦する方が良いと思います。

まためもりーさんによるプロポーザルの分類を見てみましょう(長いので以降はめもりー分類と呼称します)

  • 初心者〜中級者向けで,かつ需要が高そうなもの枠

  • そのイベントの趣旨の言語やライブラリ,フレームワークのコア,エコシステム枠

  • 事例枠

  • ニッチ枠

このめもりー分類の特徴は、下に行けばいくほど倍率が下がる傾向にありそうということです。

そして、この中だと初登壇の方におすすめしたい枠は「事例枠」と「ニッチ枠」です。

これも先に挙げたのと同じことで、カンファレンス登壇の中級者・上級者と対戦することはできるだけ避けたいからです。よって、オンリーワンなプロポーザルになりやすい「事例枠」「ニッチ枠」で対決する方が初登壇者には分があります。

また初登壇者の「事例枠」「ニッチ枠」というのは何度か登壇経験がある方のソレと違い「まだどこでも話されていない内容が聞けそう」という印象を持たれやすいかと思います。

自分の場合、デブストとQiita Nightは事例枠、ぺちこん関西はニッチ枠、ぺちこん小田原と香川ではめもりー分類4つでプロポーザルを出して、採択されたのは初心者枠とニッチ枠でした。

逆にそういうテーマがない人は、僭越ながら「まだ少し登壇には早いのでは?」というのが正直な意見です。本業にそういったチャンスがなければ副業、それができないのであれば転職などで是が非でも「自分のオンリーワンな経験」を積むことから始めてみるのはどうでしょうか。

自分のバックグラウンドとターゲットを把握する

バックグラウンド=強み と言ってもよいです。そして基本的にテーマを考える時は、自分が聴く側になって考えてみると良いです。

  • あなたが自信を持って話せることはなんですか?

  • それは誰に刺さりそうですか?

例えばテストコードを実践で書いたことない人がテストコードをテーマにプロポーザルを出したところで、実践で書いた人のソレと比べると説得力に欠けるであろうことは想像に難くないですよね?

そして自分が自信を持って話せることを聞いてくれそうな人がどのくらいいるか?という視点を掛け合わせていくことで、採択の確率はグッと上がると思います。

プロポーザルを書く

さて、ここで何よりも避けたいのはレッドカードです。

他のプロポーザルと比べるまでもなく、タイトルとトーク内容から一発退場になってしまうようなプロポーザルが存在します。

それについては以下のスライドがよくまとまっていると思うので、参考にしてみてください。

レッドカードを回避できれば、あとは加点方式の勝負です。プロポーザルを見る側が「読みやすい」「興味を惹かれる」「登壇内容がイメージできる」の3点を意識しながら書きます。

書き方は基本的には以下の記事が参考になります。

ですがプロポーザルの書き方については逆に、先に分析した「直近の他の同じ系統のイベントでのプロポーザル」や「昔から何度も登壇している人のプロポーザル」を積極的に真似してみてほしいです。

まとめ

初登壇を目指す人向けに、カンファレンスにプロポーザルを通すためのコツのまとめです。

  • 自分が話したいことと主催側が採択したい内容をすり合わせる

  • その界隈で登壇実績豊富な人のプロポーザルと被りそうなテーマは避ける

  • 「事例枠」「ニッチ枠」が狙い目

  • 自分の強みとそれを聴く人たちを意識する

  • レッドカードなプロポーザルを書かない

  • その界隈で登壇実績豊富な人のプロポーザルの書き方を真似する

それではこの記事を読んだあなたとどこかのカンファレンスで登壇者として会えることを祈っています。

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