見出し画像

透視能力について考えてみる


手のひらで透視できる能力:アドバルーン新山大

テレビ番組の月曜から夜ふかしで「透視をして描かれている文字を当てる」という内容の切り抜き動画が流れてきた。

2022年11月28日に放送された「月曜から夜ふかし」の切り抜きのようです。
2021年7月29日に放送された『アウトデラックス』でも超能力について取り上げられていたようですね。

この方はお笑いコンビ・アドバルーンの新山大(にいやまだい)さん。
両方の手のひらで「文字の書かれた紙」を挟むと "透視能力でその文字がわかる" というすごい能力なのですが、透視するのにものすごい時間がかかるのでテレビ向きではなく、家族や友人でも長時間待っていることができないため披露する機会がないとのこと。ほとんど役に立たないため本人も透視能力のことを忘れてしまうこともあるそうです。

番組スタッフが紙に書いた”山”という文字を手の中に隠して当てるのに挑戦し、42分50秒で成功。
寿司屋で10貫のうちわさびが入っていない1貫を当てるのに14分31秒かけて成功。

すごいですね。
やらせを疑う声もありますが、寿司さび抜き当ての方は放送を見ていないのでわからないが、紙に書かれている文字を当てる方は、手のひらから文字を読み取ることができれば可能かもしれません。

とんでもない話のようですが、、

この能力の真偽を考える前に、過去に似たような能力の検証番組があったことを思い出しました。

紙コップを透視する能力:カーネリアン畑

2010年1月4日TBS「超能力スペシャル2010 今夜奇跡が!?世界最強超能力者x最新脳科学ナゾ解明プロジェクト」
▽人はホントに超能力を使えるのか?世界初1500人による大実験で奇跡が続々…中国美人な姉妹がテレパシーで買い物をして…10日間合宿で透視能力者を育てたら感動巨編に…?▽今夜起こったこと…あなたはどう考えますか?▽福澤朗・山田優オードリー・全米No.1超能力者ほか

紙コップにマークを書き、紙コップを被せ、それを透視する能力があることで有名な、浅井企画のカーネリアンの畑喜子さんが大活躍しております。

2012年8月31日テレ東のジャンバンという番組の放送でもカーネリアンの畑さんが紙コップの透視を披露しておりました。

すごい能力ですよね。

この紙コップ透視について、こちらの記事で検証実験している方がいらっしゃいました。
記事投稿は超能力スペシャルの放送から4日後の2010年1月8日という速さに驚きました。

マークが大きくて重ねた紙コップが透けて見分けることが可能なのではないか?」という結論でした。

また、コメント欄では、この番組の収録現場を見学していたエキストラさんのコメントがあり、舞台上でマリエさんが紙コップ透視を怪しんだ表情で見ており、私もやってみると挑戦したところ見事に当てられたそうです。(そのシーンはOA上では全てカットされていたそうです)

さらに検証した番組が翌年にありました。

紙コップ透視能力の真偽をメンタリストDaiGoが検証

2011年12月5日 BSスカパー放送 BAZOOKA!!! 第10回「1Hまるごと超能力解明SP」の放送で、自称超能力者の超能力の真偽をメンタリストDaiGoが検証するという内容。
昔動画を見たことがあったが、もう見つからなくなってました。
下記の切り抜き動画では、1:17:50あたりからDJ社長さんとメンタリストDaiGoさんの会話の中で当時のエピソードが語られております。

・紙コップ透視は、ぱっと見で柄は透けて見えなかったが…
・色の濃淡を異常に見極めるスーパーセンスの人間が存在するため、それではないかと仮説を立てた
・紙コップの間に遮光性のあるアルミホイルを挟んだら全く透視ができなくなった。
・能力者の色彩チェックをしたら平均値よりもとても高い結果が出た。
・能力者の本人に全く悪意はなく、感覚的な超能力で透視できていると思っていたが、実際は視覚が凄いため微かな濃淡を透けて見ていたのではないかという結論。

"超能力者"といえばその通り平均値を超えた"超"能力者でしたが、意外とまだ解明できていないことや、実際には別の角度で考えると科学的に証明できることも多いのかもしれません。

そして、最初のアドバルーンの新山大さんの透視能力である、手のひらから文字を読み取ることが可能かどうかについて考察してみます。

手の触覚で色を識別する能力者:全盲画家のジョン・ブランブリット

これについては海外で似たような事例があります。

アメリカのテキサス生まれのジョン・ブランブリットさんは目が見えない全盲の画家です。フジテレビで2012年1月26日に放送された「奇跡体験!アンビリバボー」で特集されておりました。

彼は目が見えないのに絵を描ける理由は、
・元々は視力があったため、目が見える人と同じ色彩感覚を持っている。
・ペイントを手で触り、粘度やテクスチャーが色によって若干異なるため、その触覚で色を見極めることが可能とのこと
・白ペイントは歯磨き粉のように感じ、黒ペイントは油のように感じるそうです

手で色を識別できるって凄いですよね。

手のひら透視は可能かもしれない件

ここからは考察ですが、もしかしたら肌から外部情報を読み取ることが可能かもしれない説を考えてみます。

前提として、光の中の種類で、電波、赤外線、可視光線、紫外線、放射線とありますが、全て同じ光の波の大きさが違うだけで同じ"光"です。

人間が見える光を可視光線と呼びますが、赤外線などは人間には見えなくても蛇には見えますし、紫外線カットされたゴミ袋はカラスに荒らされません。

人が色を認識するには網膜にある”オプシン”というタンパク質で光の種類を受容しているのですが、皮膚にもオプシンがあり、遺伝子配列の一部は皮膚も網膜と同じです。

さらに光の明暗を感じるタンパク質の"ロドプシン"も肌に存在します。
朝日を浴びてセロトニンが作られて目が覚めるのは有名ですよね。
人の皮膚は視覚とは違ったシステムで色を感じているのかもしれません。

タコやカメレオンが周りの環境に合わせて体の色を変化させているのは、目や脳を経由して情報を取得しているわけではなく、皮膚から直接周囲の色を感知して色が変化しているそうです。

東洋大学の野村順一教授が行った有名な実験で、人は目隠しをしていても、「赤い部屋」と「青い部屋」に入った時では、"脈拍や血圧に変化が出る" という実験結果もあります。

ここまでの話を聞いてどう感じましたでしょうか?
ひょっとしたら人より感覚が鋭い人がいて、肌から外部情報をなんとなく感じることも可能なことのように思えませんでしょうか?

もしかしたら第六感や、霊的な感覚が鋭い人も何かしら科学で解明される時が来るのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!