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価値を高めるにはストーリも相手に魅せよう

例えばミュージシャン
そのバンドの「音源」や「ライブ」だけを好きになるわけではないと思う。いや、もちらんその2つが凄く大事だとは思うのですが、競争が激しい中プラスαが欲しい

例えばラッパーのGADORO

彼は宮崎からフリースタイルバトルで名をあげ、当時は彼女に50万借りていたり、口にするものはカップ麺。家賃は5000円の風呂なしのアパート
どん底の経済状況、そこからrapのフリースタイルバトル、KOKという大会を2回優勝。音源をリリースして今では「クズ」のMVの再生回数は940万回再生されている

音源もめちゃくちゃいいんですが、彼のバトルを観ていたリスナーは

「どん底から這い上がったGADOROを応援している」
「稼いだ賞金で作り上げた音源で成功して、現代のヒップホップドリームを体現してる」
「GADOROの服がどんどんカッコ良くなっていく。ちゃんと稼いでいるんだな」

音楽だけじゃなく、彼の生き方やチャンスの掴み方。底辺からの成り上がりというサクセスストーリーが作品へプラスαになっているんですよね

「親子丼」にストーリーを組み込ませるなら

元々高額な食材の「情報」や「希少性」を、みせる

音源=味。これはもう元々素晴らしい(もしくは及第点以上)前提

そこから

この親子丼の卵は年間1000個しか取れない貴重な卵!
この卵を産む鶏は素晴らしい環境で育て、あげるエサも厳選している、ということを熱く語り、消費者に「刷り込ませる」

出汁には店独自の隠し調味料がある、その地域でしか売っていない!なども希少性を高める

お米は地元で栽培。卵によく合うと評判のお米!しかも鶏たちはこのお米を食べて育っています!と料理同士を関連づける

相手にこれを上手く魅せれたら親子丼を1000円にしても買ってもらえるはず


この情報で価値を高める。情報を食べさせるを上手く体現できているのが、博多ラーメン店「一蘭」だと僕は思っている


1人ずつ区切られた「味集中のカウンター」
このシステムだと必然的に会話が減るし、周りからの情報をシャットアウト

となると、じっとして待つことが出来なかったり目に入ったものを観たくなる人は、暖簾に書いてある「歴史」をみる

福岡の会員制のラーメン屋の味を引き継いだ歴史のあるラーメンで、味は創業者がラーメン屋で修行せず日本全国の和食店を食べ歩いてきた人物なのがわかる(今は変わったのかな?)

だから一蘭は流行る

ラーメンがどんな風に出来たかがわかるから、普通に美味しいラーメンがストーリーが上乗せされてさらに美味しく感じる

「あのお店、仕切りがあるんだよ」
「周りの目を気にせずに食べれるよ」

こんな口コミもそう。僕もはじめて一蘭の噂を聞いた時、え??仕切り??まわりみれへんの??ってなったし、実際一蘭にはいったらアトラクション感覚でちょっと楽しかった

「初めて聞いた人が気になる」ようなお店になっている

人は面白いと思えばお金を出す
ストーリーも一緒に乗せて売るのは大事なことだと僕は思う

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