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【読了】OSO18を追え

北海道ではヒグマ出没のニュースが多く、本日も大雪山系の遊歩道管理者が至近距離でヒグマと睨めっこしていたニュースが流れまくっています。
住んでいるところでも、ヒグマの出没は頻繁で、春先には畑に座ってさくらんぼを食べている話題を聞きます。ヒグマって川を遡上するシャケ食べているから肉食なイメージですが、草食寄りの雑食な生き物なのです。

本を書いたのは「OSO18特別対策班リーダー」の藤本さん。
時系列に沿って丁寧に説明されており、駆除当時やNHKスペシャルで疑問とされていた前足の浮腫や皮膚病説について、分かりやすく納得のいく推論が記載されていました。

OSO18が牛を襲うようになった原因が人間であるとの指摘は耳が痛い。

話は変わりまして、対策班で石狩市在住の方の名前を見て「あ!奈井江の対応している人だ」と。
石狩市から奈井江町まで頻繁に行くの大変だろうなと思っていたのですが、この本を読んで腑に落ちました。

当地は、小学校にヒグマの剥製あった地域なので、今も猟友会の方々がヒグマ駆除をしてくれていますが、高齢化やその他諸々のお話しはよく聞きます。
駆除してくれる方々の気持ちに頼りきらない、消耗させない、次代の育成と広域交流、大切な事がサラリと書かれていたと思います。

OSO18のドキュメンタリーとしてだけではなく、地域の安全を他人事では無く考える本としても読んでみて欲しいと思います。

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