井の中で歌って死ぬ蛙
なんかさ、ふと人生の先が見える感覚に陥って沈む。公私満足だし将来の不透明感も少ないんだけど、反面その透明度が窮屈というか、閉塞というか。冒険の道筋を描いた地図を先に見てしまった感じ。ドラマ性に欠ける。もちろん今の安定すら今後も絶対じゃない。だから単なる驕りかもしれないし、そもそもドラマ性がなくともそれが「十分な幸福」なんだと受け入れるべきかもしれない。
個人レベルでちょっと仕事ができるとか、社内評価が高いとか、記事に載ったとか、賞を取ったとか。それ自体は素晴らしいんだけど、社会レベルでは何もなし得てはないよね。もちろん求めすぎかもしれない。ただ、世界の片隅の小さな会社で「すごいね」って言われて終わる人生でいいんだろうかって考えてしまう。今後すごい有名にもお金持ちにもならないだろうし、それだけの熱い意志や努力もできていない。一生を懸けたいテーマも、生活を投げ打ってでも変えたい社会課題もない。あっても、ダイブする勇気もそこまでない。小心者が井の中で歌い、自己満足のうちに死ぬだけ。
こんな、こんなもんなんだろうか。