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閉じこもり生活が楽しい理由

コロナ禍で閉じこもり生活が続くが、あまり辛くない。なぜ一人でも楽しいのだろう?と考えたところ、自分自身の中で「情報入力・分析のエコサイクルと、内省的な性質が上手く機能しているから」という結論に至った。

分解するとこんな感じ。

まず、世界から受け取る情報量が多い。自身の知識や視点の多いから、同じように街を歩いていても「あの街路樹は◯◯だ」「あのビルの形面白い」「この店って確か有名な…」みたいに、景色の解像度が高い。感受性が〜と言われたらそうだが、アートやセンスだけで語られがちな限定的なニュアンスではなく、全体的に感知するセンサーの量が多いという意味が正しい。だから一人旅も楽しいし、家の中で本読んだりテレビ見ているだけでも楽しい。

そして世界に関する問いかけが途絶えない。
「(料理をしていて)なんでこの手順を踏むんだろう」「(初めての駅に着いて)この駅名の由来はなんだろう」「この導線こうなったらいいのに」みたいに、常に世の中に対して疑念・提案姿勢でいる。そして頭で考えながら、大体の答えをインターネットや書籍から見つける。もちろん信頼できるリソースから。するとここでも新しい情報が増えるため、前述した自身の知識・視点が広がり、感知能力が高まる循環だ。

加えて、溜まった情報が常に頭の中で渦巻いている。新しく得た知識と自身にあった知識が掛け合わされて、新しい発見や疑念が生まれたり、踏まえた分析の機能が動き続けてしまう。納得がいくまで考え続ける。これが内省的な性質だと思う。

これらの情報循環はあくまで仕組みであり、突き動かすエネルギーは結局のところ知的好奇心に他ならない。新しい情報を求め続ける欲求が強く、情報がその場では価値を持たずとも、引き出しに入れておいて、その次に得た情報と紐付けて価値を生む楽しさから離れられない人間なのだ。

側からは「博識」だとか「視点が独特」と言われることが多い。しかし元来持つ性質が違うだけで、別に自分の性質が特別だとは全く考えない。鳥と魚の関係のように、飛べる側が泳げる側を羨むときに、泳げる側もまた飛べる側を羨んでいるということだ。

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