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T's BAR 76夜 ROBERT PALMER

Riptide  /  ROBERT PALMER

現代のヒット曲がSNSやサブスクから生まれているとしたら、80年代は間違いなくMTVの時代だったと思います。

このアルバムには、私の好きなミュージック・ビデオの曲が入っているのです。
あの、バンド演奏する仏頂面の女性を従えて ロバート・パーマーさんがキメキメで歌う、「Addicted To Love」と「I Didn’t Mean To Turn You On」です。
2曲とも、ほぼ同じような曲で、ほぼ同じような映像ですが、これはヒットしました。

歌は上手し、音は最先端だし、ハンサムだし、文句の付けようがありません。
スタンダード・ナンバーも歌いこなせる艶っぽい声でファンキーなロックを歌うスタイルはカッコイイと思えましたし、エレクトロな音色を上手く取り入れてトレンド感もありました。
ブライアン・フェリーさんよりもパワフルで正統派な感じです。
ただ、ソロとしてはこのアルバム以外ではヒットに恵まれませんでした。
私は好きだったのですが・・・。

それよりも、ミュージック・ビデオです。
あの当時、個人的に好みのタイプが、まさにあの仏頂面の女性たちだったのです。もう、それだけで加点ポイント満点です。
資生堂のインウィという化粧品のアート・ディレクションをしていた、セルジュ・ルタンスさんが作り上げる女性モデルが、あの頃の私の女神でした。
それに比べると、あの仏頂面の女性たちは、可愛らしく肉感的でさえありました。

音楽にも映像にも色っぽさを感じていた、思い出のアルバムです。