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T’s BAR 115夜 A FLOCK OF SEAGULLS

Telecommunication /  A FLOCK OF SEAGULLS

今の時代になって急にリアルな意味を持ってしまったタイトルを持つ、約40年前のアルバムです。
映画「ラ・ラ・ランド」で主人公が嫌悪する軽薄で商業主義的なポップ・ソングの象徴のような役回りで演奏されたのが、このアルバムに入っている「I Run」でしたね。

バンド編成だったり、ヴォーカルの変な髪形やファッションを見ると、これはニューロマンティックに分類してもいいのかなと思いますが、どうなのでしょう?

正直に言えば、フロック・オブ・シーガルや、A-HA、デッド・オア・アライブは、あの時代にあっても好みではありませんでした。
音楽がやりたいのではなく、トレンドに乗って目立ったことをしたい、というのが先にあって、音楽は目的では無く手段であるように感じられたのです。(実際のところは分かりません。)

フロック・オブ・シーガルは、ビジュアルが変態っぽかったこともあり、A-HAのようなアイドルにはなりきれず、どこかDEVOのようなサブカルっぽさがありました。
また、ロックっぽいギターがフューチャーされた曲があったりもして、こっちの方向でヒットしていたら、好きになっていたかもと思わなくもありませんでした。
全体としては、好きなタイプではなかったものの、毛嫌いするのも何なので無視していたという感じです。

改めて聴いてみて、再評価するところもなく、がっかりするところもありませんでした。
彼らのせいでは無く、時代のせいです。きっと。