見出し画像

T'S BAR 89夜 THE SUGARCUBES

Life's Too Good  /  THE SUGARCUBES

先日、ビヨークさんの「Travessia」を聴いていて、彼女を始めて知ったのはシュガーキューブスだったことを思い出しました。

80年代は大量に音楽を聴いていた時期でしたし、このアルバムが出た頃に就職して忙しかったこともあり、シュガーキューブスのアルバムは買ったものの、あまり聴かないまま忘れていたのですが、90年代に入って彼女がソロ活動を始めた時に、すぐ思い出しました。
この歌声は、一度聴いたら忘れられるものではありません。
ただ、周囲に「ビヨークって、シュガーキューブスだったんだよ」と言って関心を示すような仲間もおらず、、、。

ビヨークさんのアルバムは、取りあえず買う、というスタンスで活動を応援しているのですが、実際はあまり聴くことはありません。
フランシス・ベーコンの絵を凄いと思っても、自宅に飾りたいとは思えないようなもので、子育て中の家庭では、いつ、どこで聴いたら良いのか、なかなか聴く機会が見つかりませんでした。
最近、こうしてひとりの時間が持てるようになったので、改めて聴き直してみようと思っています。

そこで、まずは原点であるシュガーキューブスです。
なんか、コケティッシュというか、可愛らしいです。
ただ、同じ時代だと The B-52's の方がポップだし、バングルズの方がカワイイし、どうしてもシュガーキューブスがメジャーになれる感じはしません。
決して悪くは無いのですが、ビヨークさんをバンドの中に収めるのは無理があったのでしょう。

今聴けばキュートなオルタナ・バンドというくらいな感じですが、それでも、すでにビヨークさんの特異性は片鱗をみせていてゾクッとさせられます。
巨大化する前の恐竜の赤ちゃん、みたいです。