143夜 GIVE ME , TAKE YOU / DUNCAN BROWNE
最近はちょっと疲れ気味なので、夜は優しい歌ものをセレクトしがち。
今夜はさすがにマイナーというか古すぎるかもしれませんが、ダンカン・ブラウンさんのファースト・アルバムです。
リリースされたのは1968年ということですから、もちろん同時期に聴いたわけではありませんでした。その時も思いましたが、50年以上前の録音とは思えない普遍性を持った音楽です。
私自身、そんなに彼について知っているわけでは無く、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」に入っている「クリミナル・ワールド」は、彼が作った メトロ というバンドの曲のカバーだったというくらいです。
今夜聴いているこのアルバムは、メトロとは随分違っていて、彼の作品の中でもクラシカルなトーンでまとめられています。
イギリスの田園風景が広がる田舎で愛されるフォークロアとか、サイケ要素の入ったソフト・ロックという感じでしょうか。
音数は抑えられていて、個々の音の美しさに意識が集中できます。
アコースティックな楽器と彼の歌声は、素晴らしく調和しています。
シンプルながら凝った音選びもされているようで、曲作りのセンスも感じます。
今まで、あまり頻繁に聴くことが無かったアルバムなのですが、最近のダメージを受けた心には癒しを与えてくれます。
音楽の良さを再確認できたので、これからはもっと頻繁に聴くようになりそうです。