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T'S BAR 19夜 TEARS FOR FEARS

The Seed Of Love / TEARS FOR FEARS

素晴らしく刺激的だった80年代が終わろうという時、ロック史に残るだろうと感じるアルバムが届けられました。
それが、ティアーズ・フォー・フィアーズの「シード・オブ・ラブ」です。

デビュー当時からその才能は発揮されていましたし、シングル・ヒットという点では前作の方が良くできていると評価される方もいるでしょう。
でも、アルバム全体の芸術性という点では、こっちです。

もう、1曲目の入りからして尋常ではありません。
大きな物語の第一章としては申し分なく、ぐっと心をつかまれます。
その後に続く曲のどれもが素晴らしく、演奏、音色、歌の全てに前作からの成長を感じられます。
初めて聴いた時は「凄い音楽体験をしている」という気がしたものです。

名曲「Sowing The Seeds Of Love」を含む前半に親しみやすい曲があるため、後半は印象に残らないというのは否めませんが、それぞれの曲はよく練られていて感動的です。 

サブスク全盛の今の時代では、こういうアルバムは作られないかもしれませんが、ホント、よくできていると思うのです。

寝る前のクールダウンになるかというと、ちょっと違ったかもですが・・・。