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T'S BAR 37夜 I POOH

Un po' del nostro tempo migliore  /  I POOH

「I Pooh って I phone に似てるな」なんて、昔は思いもしませんでした。(i-pohe 無かったし。)

英国以外のヨーロッパのロックというと北欧系がすぐに浮かびますが、イタリアにも好きなバンドがいつくかあり、イ・プーは、そんな中でも上位にいるバンドです。

このアルバムの日本タイトルは「ロマン組曲」。
1曲目の「プレリュード」から、一気に彼らの世界に引き込まれます。

メロディラインは美しく、アレンジはシンフォニック。
ドラムやベースはドスドス・バスバスやらずに上品です。
歌詞はよく分からないものの、甘く愛を歌っている感じです。

まさにこれぞヨーロッパ、これぞイタリア、という格式、情緒。
私のイタリアン・ロックに対する稚拙な先入観を見事に満たしてくれた、完璧なアルバムです。

こんな感想に対して、イタリアの方はどう感じるのかなぁ。
西洋の人から「BOOMの島唄こそ日本のロックだ」と言われた時に感じる、否定はしないものの微妙な居心地の悪さを覚えるような、そんな気持になるのでしょうか。

いずれにしても、私はヨーロッパのロックにはこういうものを求めてしまっていたので、初めて聴いた時から虜になりました。
期待を裏切られたり、先入観を破壊される音楽体験も刺激的ですが、ここまで完璧に思い描いていたものに応えてくれた音楽との出会いは快感でした。
ジャケットのアートワークも美しく、まさにその通りの音楽が得られます。

お酒は、白ワインをいただいています。