見出し画像

T'S BAR 27夜 PETER GABRIEL

3(Melt) / PETER GABRIEL

なんだか別格なアーティストというのがいて、ピーター・ガブリエルさんはその一人です。
言わずと知れたジェネシスの初代ボーカリストですが、ソロになってからも素晴らしい実績を残しています。

今日は早朝からお仕事に集中していて、トイレに5回ほど立っただけで、それ以外、作業も電話もリモートMTGも食事も、ずっとPCに向かって座りっぱなし。すでに18時間、同じ姿勢でいます。
ひとりで集中したい時のBGMには、ヘビー過ぎないプログレを選曲することが多く、ジェネシスはよくかけているのですが、今日は新譜の出たスティーブン・ウィルソンなどなどをBGMにしていたので、締めをピーター・ガブリエルさんにお願いしようとなりました。

ジェネシスはピーガブさんで成り立っていると思っていた私ですが、彼のソロがジェネシスっぽく無かったことは、なぜか全く違和感なく受け入れることができました。
きっと、ジェネシスがその後もジェネシスらしくあってくれたことと、ピーガブさんのソロ作品の完成度が高すぎたからだと思います。

ソロになった直後の「1」「2」は、ロックのザラザラした感じとシリアスな迫力があって、大好きなアルバムです。
民族音楽への傾倒が強まり、新たなスタイルと芸術的な完成を感じさせるのが、続く「3」「4」。
こうして、無駄も余分も無い見事なソロ作品を4枚リリースした後、集大成的なライブを発表してケジメをつけます。
ジェネシス時代からのファンは、ジャケットを見て驚いたことでしょう。
そして、それほど間を開けずに発表された「SO」は、過去の作品を下地にしながらも難解でダークな印象が抑えられたことで、ポップ・ミュージック・シーンでも大ヒットを記録しました。
もう逆モヒカンの奇人・変人ではありません。
この6枚(7枚)は、本当に何度も聴きました。
90年代に入っても、ピーガブさんは良質な作品を作り出し続けますが、私の方はCDをかけることが少なくなっていきました。

さて、どのアルバムを選ぶかで迷ってしまいますが、結局、この中でいちばん繰り返し聴いた「3」にしました。
このアルバムに入っていない、あの曲も聴きたい、この曲も聴きたい、というのはありますが、やはりアルバムとして浸ってこそなので。
他のアルバムは、また別の日にかけたいと思います。