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T's BAR 67夜 STYX

Cornerstone / STYX

スティックスも、産業ロックという言葉が生まれるより前、70年代初期から活動していたバンドです。
一般的な評価は分かりませんが、良いバンドです。
物語性を感じさせる曲作りは、プログレ好きの私には刺さりました。
ただ、中学生の小遣いでは、他に優先しなければならないアルバムがたくさんあって、初期のスティックスはレンタル・レコードでしか聴けませんでした。

でも、この「コーナーストーン」は、欲しくなりました。
音楽的に一皮むけて垢抜けた感じがしましたし、産業ロックとポップ・ミュージックの良さが上手く混ざり合っていると感じられました。

ジャーニーが「Infunity」の1曲目の「Lights」で生まれ変わったように、スティックスもこの「コーナーストーン」の1曲目の「Lights」でメジャー・シーンに名乗りを上げました。

キーボードの音色は、その時代の流行の音が使われていると、そのせいで古さを感じてしまいます。
スティックスには、他の産業ロックの音楽よりも少々そういったところがありますが、当時を懐かしんで聴く分には問題ありません。

この次のアルバム「パラダイス・シアター」もよく聴きました。
さらにその後のアルバムからは「ミスター・ロボット」がヒットしましたが、個人的にはそこで関心を失ってしまいました。

ラッシュとかと同類で語られてもいい本格派だと思うのですが、ヒットした曲はどれも歌とキーボードが印象に強くて、ロック・バンドらしさが弱かったかなぁ。
次に聴くなら、ベスト盤の方が良いかも。