146夜 Love & Poison: Live at the Brixton Academy, 16th May, 1993 / Suede
スェードがデビューした年の、フレッシュなライブがリリースされました。
デビューはセンセーショナルでした。
当時、CDショップの試聴機では映像こそ確認できませんでしたが、その音楽からは、激しさ、エモさ、妖艶さという、これぞロックという魅力が感じられました。アルバムの発売を待てずにシングルを買うことに迷いはありませんでした。
これは、彼らがアルバム・デビューを果たした1993年のロンドンでのライブのようです。
バンドの演奏はしっかりしていて、新人とは思えません。
最大の魅力であるボーカルのブレット・アンダーソンとギターのバーナード・バトラーの相性は素晴らしく、この後に訪れてしまう決別の気配は微塵もありません。
久しぶりに聴きましたが、やっぱりイイです。フェロモン出まくりです。
つい最近のように感じてしまいますが、30年も前のことなのですね。。。
まだオアシスがアルバム・デビューする前です。
スェードはデビューこそ衝撃的でしたが、すぐに巻き起こったブリット・ポップ・ムーブメントのトップランナーとはなりきれず、根強いファンを抱えたまま試行錯誤を繰り返した後に解散してしまいました。
しかし、あの官能的な妖しさは忘れがたいものでした。
今、デビュー時のライブが聴けるなんて、昔の罪深い恋愛経験を思い出すような気まずさと甘酸っぱさがあります。
別れた人は若く美しいままなのに、自分だけが年老いてしまったようです。でもやっぱり、いくつになってもこういうのが好きなんだなぁ・・・。
余談ですが、スェードのシングルCDを買った後、イエローモンキーの「Smile」が出て、私のCDラックには並べて飾っていました。
こんな感じで、気に入っていたのです。