『受験本無し』のとっても"マイナー"な国家資格を取得するまで
皆様の中でも、色々な資格をお持ちの方も多数おられると思います。私自身も少しだけ保有しているのですが、その中でも 今回御紹介するのは 『土地改良換地士』試験です!!
土地改良換地士とは
極簡単に言うと、農地の区画整理等を行うときに必要とされる資格です。
試験は年1回(10月頃)、全国の9会場で行われています。因みに、毎年の受験者数が約250名、 合格者数も50名程度。受験資格は特になく、どなたでも受験可能なのですが、実際は土地改良区などにお勤めの方が圧倒的に多いようで、私のような「一般参加」は殆ど居ない(と思われる)です。なので体験したことの無い"アウェー感"に襲われること間違いないです。
取得の動機
特に仕事に必要不可欠という訳ではありませんでしたが、一般的によくありがちな「関連知識の幅を広げたい」と思ったので....。
マイナー国家試験を受験するにあたっての苦労
挑戦するにあたって気になったのが、一番肝心な「受験テキストが無い」ということでした。一般的には、例え受験者数が少なくとも大抵は"受験テキスト"なるものが存在し本屋さんなどでも手に入ると思います。又、少し難しくなると予備校や専門学校があったりするのですが、それが一切ないのです。土地改良換地士試験は、知識(学科)と実務の2部構成であり、一応過去数年分の過去問は公開されていますが、正解の公開は知識(学科)のみなので、実務の学習に関しては苦戦が予想されました。
実際の学習方法はと言えば、結局1問を解くにあたり、該当する法令関係を調べ、関連書籍等で問いに対する考え方を学ぶ....。日々これを地道に繰り返します。しかし一応答案のカタチになったとしても、肝心の正解かどうかが判りません。正直、ここが一番キツかったです。
一般的には受験勉強と言えば、要所を重点的に学習する事が多い為、"断片的な理解"に終始なりがちですが、その反面、こちらは全体を網羅的に勉強する事になるので、ある時期より知識量や理解度が飛躍的に増している事に気付きます。こうなると今まで只苦痛であった勉強も楽しくなってきますよね。そんなことで.......、
最終的には開き直って自分のやり方を信じて試験に臨むことに決めました。
そして結果発表
当日はかなり緊張して、シャーペンを持つ手の震えが収まらなかったです。がしかし、終わってみると力を出し切れたせいか「根拠無き妙な充足感」がありました。
そして結果は....、『合格』。
今でも、果たしてあのやり方で良かったのかは判りませんが、兎に角"合格"できたのです。後日、B4サイズの立派な合格証書が届き、そこでやっと実感が湧きました。
経験して分かったこと
"知識ゼロ"からのスタートは勿論、今回"手段ゼロ"からのスタートを初めて体感する事になりましたが、孤独感(マイナーなので受験仲間も基本居ません)に堪えながら、"自身を信じるのみ"と進めていく学習は予想以上に苦しいです。振り返れば、何処から初めていいかも解らず、あれこれ試行錯誤した事にかなり時間を費やした感は否めません。実務家以外でこの資格に挑戦しようとする方には上記の覚悟は必要かもしれません。
※ そして今後受験される方へ
私のように遠回りしたくない方、宜しければこちら ↓ もどうぞ御覧下さい 。
※2022/12/18 追記
令和4年度 土地改良換地士試験に合格された皆様、本当におめでとうございました。その中から今年度もお手伝いさせていただいた方の御名前があり、私も感無量です!!