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デンマーク、ワーキングホリデーを日本就活の途上に

不安は時にふわっと、心にやって来る。
私はワーキングホリデーに行くと決めた時、もちろん先のことを案じた。特に、帰国後に自分が思い描くような仕事を見つけられるかどうかだ。

しかし、先のことを心配してばかりでもどうかと思い、先ずはワーキングホリデーの目標と取り組みを決めた。無目的に思いのまま散歩をすることも好きだけれど、こういう時は進む方向を導く目標が必要で、それが後々、就活をした時にも活きると思ったのだ。

私はこれまでも、これからも、ブランディングという領域にキャリアの軸足を置きたい。全体ディレクションや経営戦略まで、デザインも解る、広義のブランディングデザイナーになりたいと考えていた。

なので、この記事にも書いたように、ワーキングホリデーの全体目標は、ブランディングデザイナーとしての知見を広げることにした。ここでいう知見とは、ブランディングを作る上で必要な知識全てにあたる。

せっかく北欧にいるので、その色を大切に、目標を達成するための取り組み(得たい知見)も設定してみた。

  • 現地企業で働く(ブランディング事例の収集、コンセプトからデザインまでの提案)

  • 北欧デザインを学ぶ(歴史背景・トレンドの理解、ビジネス応用のヒント探し)

  • 日本と北欧デザインの関係をまとめる(情報の調査・整理・提案)

その後、ざっくりスケジュールの線を引いてみる。各取り組みの予定ピンを立て、すべき事の優先順位を分かるようにするのが目的だ。

実際に私は、現地企業でのマーケティングインターン → Aalto大学でのサマーコース(note記事:前半後半)→日本と北欧デザインをまとめた自主レポート、という順で取り組んだ。(レポートは別途掲載予定)

ここまで書くと、なんだかスムーズに物事が進んだように見えるが、決してそんなことはなく。インターンの仕事も確約はなかったし、サマースクールも自分が望んでいた内容ではなかったら..と不安になることもあった。しかし今、どんな取り組みも充実できたと思えるのは、自ら収穫を見つけにいくこと、軌道修正をいとわなかったこと、経験を自分の言葉で語る練習をしたからだと思う。限られた期間というのは、時に実行力へのエネルギーにもなった。

そしてもう一つ心がけていたのは、情報に飲まれないことだ。これは以前、信頼できる人から貰ったアドバイスで、特にネガティブな状況の時ほど、ネット上に同じ境遇の人を探し、その情報の吸収力も高いという。しかし、ネット上の発言者は私と経験してきたことも違う。その人たちが私の人生の責任をとってくれるわけでもない。なのでネガティブな情報から一旦距離を置き、自分にできることを考え、モチベーションが上がる情報に焦点を当てた。

結果的に私は日本で企業とご縁があり、帰国前に就活を終えた。言い表せないくらいの嬉しさの次に湧いてきたのは、お世話になった方々への感謝だ。私がたくさんのことを経験できたのは、その機会をもたらしてくれた人たちのおかげに他ならない。今の自分はそういった全ての経験から出来ていると思うと、これからの仕事や取り組みで恩を返したい気持ちでいっぱいだ。

不安は時にふわっと、心にやって来る。
けれど、その歩みを進められるのも、不安のおかげだと思うと、
今の旅も面白く感じるかもしれない。



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