
「不動産の現場で実際にあった怖い話」③後編
コンサルじゃなく怖い話になってる。
ほん怖の中の人、次回よろしくお願いします!
🐶 わんわん。わん?(通訳:主人(あるじ)、どうした?元気ないぞ?)
わかります?月末に振り込み、月初に引き落とし… どんどん預金が減っていくわけですよ。餌代もあるし。君でかいし。
毎日節約してるのに、なぜ生活は楽にならないのか…
不動産業に携わっていると、 大きなお金を動かしてるから金持ちに見られがちです。
確かに高価格帯の物件を扱っているので、それなりの身なりをしています。
でも、お金なんてないですよ?
いや、もちろん持ってる人は持ってますよ。 どの業界もそうですが、 不動産営業マンの多くは付き合いがあったり、 身なりに気を使わなければいけなかったりと、 何かと出費が多いんです。
経営者も同じで、使えば使っただけなくなります。
「不動産屋なら収益物件を買えばいいじゃない?」
なんて言われますが……そんな金はありませんなー。
ヴィトンの店員は全身ヴィトンですか? 余裕でバッグを買い替えられますか?
違いますよね?(怒)
ビルが欲しい…場所よくて、古くなくて、 しかも飲食ビルじゃないやつ……。
後半へ——恐怖の帰り道
さて、これで 7投稿目 くらいでしょうか。 どこまで話しましたっけ……。
(前回のあらすじ)
山の手のKマンションで不可解な体験をした主人。
結果的に別の物件をご成約いただき、 手続きが終わったのは日が暮れた頃でした。
遠く離れた実家まで、 1時間〜1時間半の運転。
いよいよ、帰路につくことに。
🚗 帰り道での違和感
🚗 ぶるん!(エンジン音)
主人「…(今日は変な体験したな…)」
車を走らせていると、 今日の出来事がフラッシュバック。
……後部座席に、誰かがいるような気配がする。
バックミラーを見たくない。
何も起きていないはずなのに、 背中に妙なプレッシャーを感じる。
📞 誰かと話せば気が紛れるはず
当時、私は1時間以上かけて帰宅していました。
琴似栄町通りを走り、 石狩街道に差し掛かる頃……
どうしても怖くなり、
「よし!電話しよう。」
運転中の通話は今も昔もダメですが、 この時ばかりは耐えられませんでした。
電話帳の一番上にいた 高校の同級生「O君」に発信。
彼は 警察官 でした。
📞 O君:「はーい、ご無沙汰〜!」
今でも交流のある友人で、 同窓会でこの話をした時も 「そういえばあったなぁ」と覚えていたほどです。
📞 主人:「元気?久しぶり、ごめんね突然。今日さ、変なことがあっt…」
📞 O君:「え?なになに?デート中?いいですな〜↑」
冬、ラジオは切っている。
窓は開いていない。
車内には、誰もいない。
📞 主人:「いやいや!誰もいないし!冗談やめてよ!マジで今日さ、変なことが——」
📞 O君:「何も何も〜、隠さなくていいよw 羨ましいですな〜↑」
📞 主人:「……え?なに?」
📞 O君:「え?いや聞こえたけど?女の声。」
📞 主人:「ごめん切るわ」
📞 次は兄貴に相談
O君は冗談を言うようなタイプではなく、 当然ながら私も冗談を言える余裕はありませんでした。
次に兄貴に電話をすることに。
兄は自称霊感があるタイプ。
モエレ沼でBBQをすれば 「見える」
賃貸物件を探しに行けば 「見える」
婆ちゃんのお葬式中「婆ちゃん、あそこに立って見てるよ」
なんてことを真顔で言う兄でした。
まぁ、ものは試しだ。 聞いてみるか。
📞 プルルルル……ガチャ。
📞 兄:「よう、どうした?」
📞 主人:「いや兄貴、相談があるんだけどさ。今日さ、変な体験してさ…」
📞 兄:「ん?よく聞こえないけど?」
📞 主人:「今日ね、物件案内中に不思議な体験をしてさ。 さっき友達に電話したら気味が悪いことを言われて…」
📞 兄:「主人(あるじ)、悪いことは言わん。今すぐ寺に行け。」
📞 主人:「…え?」
📞 兄:「お前の電話のすぐ横で、女が笑ってる声がする。ヤバいぞ。」
兄には、O君から、 「女の声が聞こえた」 と言われたと言っていない。
しかし兄は、 「女の笑ってる声が聞こえる」 と言う。
しかも電話のすぐ横で。
一週間続いた異変
しかし、私は霊感のない人間である。
「気のせいだろう」と思い、 兄の助言を鼻で笑いながら帰宅。
が——
🛁 シャワーを浴びている最中も視線を感じる。
🛏️ ベッドの足元に、誰かが立っている気配がする。
👀 でも、見えない。
全く見えないのだ。
私はそこから1週間、 この不気味な気配と共に過ごすことになる——。
次回に続く。
🐶 「わんわん!(通訳:続くのかよ!)」