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読書ノート「未承認国家と覇権なき世界」

メルカリで売れたので売る前にウクライナ関連のところだけ読む。

クリミア併合の経緯とか、ロシアがクリミアにかける熱い想い(ソ連時代に元々ロシア領だったクリミアをフルシチョフ第一書記が友好の証でウクライナ側にあげちゃった。ロシアではこれを歴史的な大失態としている)とか、クリミアはロシアにとって不凍港として重要な位置づけであり、港をロシアの黒海艦隊がしばらく自由に使わせてもらっていたのが、ウクライナがそれを保証してくれなくなる可能性が大きくなってきていてそれもロシアとしては許せなかったとか。

この本は6年前の本で、クリミアを併合してもロシアがまさかウクライナ全土に侵略することはない、プーチンをヒトラーになぞらえるのはやりすぎ、と記載があったけど、それが本当になってしまっているのが恐ろしい。

しかもクリミア併合の手口をナチスドイツのやったズデーテン地方併合に類似していると書いていて、その後ナチスドイツはチェコ・ポーランドに侵攻し、第二次世界大戦に繋がっていったのは衆知の通りだけれどまさに歴史を繰り返しているようで今の状況は本当に恐ろしいことだと思った。

あと、クリミアは住民投票により合法的に編入されたとロシアは言っているけど、セバストーポリ特別市では123%の住民が賛成票を投じたことに成ってるなど、あからさまに住民の真意が反映されているように思えないとも記載あり。

今ニュースで起きていることの経緯がこの本で色々解像度が上がったので良い本でした○

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