Ani2realのすすめ
リアル系生成してるけど最近マンネリで飽きてない?
そんなあなたにぴったりの記事です。
Ani2real知ってるけど、なんか上手くいかないorなんか好きじゃないんだよねっていうリアル志向者向けの内容になってます。
Ani2realって何?
イラスト系モデルで生成した画像をcontrolnetのTileを使ってリアル系モデルで出力する方法を言います。
発案者は㈱OfficeLoveさんです。
https://twitter.com/AIArt_OL/status/1655112235684081664
Ani2realのメリットって何?
動きのあるポーズやイラスト特有の背景などを表現できます。
逆にいうとリアル系モデルのみだと背景がシンプルになりがち&ポーズも似たようなバリエーションになりがち。
それを簡単に打破するのがAni2realです。
一応手順を案内しますね。
Ani2real生成手順
なんでもいいのでイラスト系モデルで画像を生成します。
つぎにcontrolnetのTileを選びます。
Imageって枠にイラスト系で生成した画像を放り込んで
Enableにチェック→Tileをチェック
デフォルトだとtile_resampleになりますがnoneにします。
あとはリアル系モデルに変更しつつ、ハイレゾかけます。おすすめアップスケーラーはESRGAN_4xかSwinIR 4xです。あとADetailer(別途インストール)にもチェック。
これで完成です。
あれ?なんか微妙じゃね?全然リアルじゃない。
ではもう少しプロンプトなどを調整します。
いい感じに出ました!リアル系で出すクオリティと変わりませんね。
秘伝のタレってほどではないのですがその方法を紹介します。
単刀直入にポイント解説
1.イラスト系モデルで生成する時のプロンプトとリアル系で出すプロンプトは別にします。
2.Control WeightとEnding Control Stepの数値を下げます。
この2点だけです。
ではこのボクシング画像での具体例を案内致します。
イラスト系プロンプト
boxing gym, (straighten out a fist:1.5),(sparring:1.5),(strength:1.1),discipline, agility, self-defense,
1 girl, abs, furious, fighting, portrait, many braid, gym clothes,(Boxing globe),
(realistic skin_details, sharp focus, masterpiece, best quality, finely detailed, extremely detailed, realistic detail, clear_image, realistic, high_resolution, distinct_image)
ネガティブプロンプト
extra hand, extra foot, close up, (multiple view:1.4), missing finger, extra fingers, fused fingers, bad composition,cropped,crossed eyes, (breast out, head out of frame, nsfw, worst quality,bad quality:1.2),nipples, monochrome, greyscale, text, signature, watermark, mutated, badhandv4, negative_hand-neg
リアル系プロンプト
boxing gym, (straighten out a fist:1.5),(sparring:1.5),(strength:1.1),discipline, agility, self-defense,
1 girl, abs, furious, fighting, portrait, many braid, gym clothes,(Boxing globe),
(realistic skin_details, sharp focus, masterpiece, best quality, finely detailed, clear_image, realistic, high_resolution, distinct_image)
ネガティブプロンプト
illustration, sepia, painting, cartoons, sketch, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), bad anatomy, bad hands, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale:1.2)), freckles, analog
イラスト系プロンプトにはextremely detailed, realistic detail,が入ってますがリアル系では抜いています。理由は似た意味のdetail系プロンプトが多いとイラストっぽい画調になるからです。
ネガティブプロンプトではガラッと変えてます。
ポイントはリアル系にはillustration, sepia, painting, cartoons, sketch,を入れています。要はイラストっぽくしないでくれ!という内容に変えてます。ここ重要です!
このプロンプト変更だけでかなりリアル系になります。
お次はControl WeightとEnding Control Stepの数値
デフォルトだとControl Weight:1とEnding Control Step:1になってます。
その数値を下げます。
Control Weight:0.4とEnding Control Step:0.5
下げるとどうなるの?→controlnetの効果が減少します。
0.5付近が丁度よいと思います。下げすぎるとcontrolnet効果の意味がなくなるので。
これでイラスト感がほぼ消えます。試してみてください。
セミリアル系が好きって方はControl Weight:1とEnding Control Step:1のままでいいかと思います。
それでもなんか上手くいかない時があります。
Ani2real特有の悩み 頭がでかくなる
頭が大きい時の対処法
そんな時は頭サイズ調整LoRAでイラスト生成する際に使用します。
リアル生成の時に使っても意味がほとんどありません。
エマノンさん(https://twitter.com/Emanon_14)のLoRAが便利!
↑のエマノンのプロフカードをクリックして→MEGA→slider→「Small Head」もしくは「Small Head v2」を使わせて頂きましょう。
個人的にはSmall Headがお気に入りです。
0.8以上で使用すると良いです。
ちなみに↑のxyz表は8種類のイラスト系モデル比較にもなってます。
どのイラストモデルを使用するかでリアル化する時の変化も大きく変わります。
よりリアルにするためのモデル選び
個人的におすすめイラストモデルは
meichidarkMix_meichidarkMIX38
lyriel_v13
↑のxyz表を見てもらえると違いが判りやすいかと思います。
とりあえず気になったイラスト系モデルを片っ端から取り込んでxyzで色々検証するのがおすすめです。
プロンプトの利きやすさ、LoRAの利きやすさ、頭が大きく出やすいなど違いがあるので最初は手間ですが絶対やっておいた方がいいですね。
プロンプトの利きやすさ、LoRAの利きやすさは明確に違いが出ます。
↑の例で言うとおすすめのmeichidarkMix_meichidarkMIX38は苦手で全然出ません。
でもmeichidarkMix_meichidarkMIX38で出したいんだよ!って時は片足立ちしやすい別のイラストモデルをマージするとプロンプトが利くようになります。0.1の比率で全然変わりますので結果的に独自のイラストモデルを作る事になります。
ここまでの説明では1枚作る方法でしたが、一気にたくさん作る方法があります。
Single ImageのとなりのBatchをクリックして
Input Directoryにイラスト系画像をため込んだフォルダを指定すれば一気にリアル化できます。
以上Ani2realのすすめでした。
Ani2realって命名したのはCIGさん(https://twitter.com/cigmatari)でCIGさんのdiscordコミュニティ(https://discord.gg/VVNTHQMcSv)はめちゃくちゃ有益なので見識広めたい方は参加してください。
ちなみに自分がAni2real始めたころの作品↓
最近、作ってる手法のAni2real↓
ほんの少しの差ではあるんだけど、個人的にはこの差が大きかったです。
変えたポイントはプロンプトの見直しとモデル選びですね。
ADetailerも当時は使ってなかったのでこの差もあります。
あとハイレゾする時のDenoising strengthは0.2にすることが多いです。
以上。