賢い医師生活完走しました

題名の通り、1話1時間半〜2時間×12話×2シーズンという大作、賢い医師生活を完走しました。2022年始まって最初のドラマ完走です。
私にとって、とても大好きで大切な作品になったので、この気持ちを忘れないように書き起こしておこうかと思います。

ーこのドラマをみたきっかけー
見たきっかけは、ドラマ中の名言を紹介した記事を読んで興味を持ったことでした。調べてみたら海外の韓国ドラマ好きな人向けというよりは、よく脚本が練られて作り込まれたドラマとして評価が高く韓国内で大人気とのこと。「ドラマは脚本が全て」との先輩の教えを受けたドラマ大好き人間として興味を惹かれないはずがありませんでした。
ドラマを見終わってまず心に残ったのは、ありがとう〜〜!こんな素敵なドラマを作ってくれて本当にありがとう、という気持ちです。

ー癒しとしての賢い医師生活ー
このドラマは、比較的淡々と舞台であるユルジェ病院で5人のお医者さん達の日常を描いていきます。壮絶な何かが起きるわけでないのだけど、5人のお医者さん達が自分の患者さんや大きな手術に向き合う姿勢や、辛い状況、誰かを励ますために発する言葉が、疲れた心にスッと入ってくる。大人だったら、医療現場でなくても経験したことがあるようなああ、辛いよな…と泣き出したくなるような場面もたくさんあって、そこに一生懸命向かっていく登場人物達の姿に共感できる。この真摯に仕事を取り組み、時々愚痴ったり、泣いたり、周りの人に励ましてもらう姿が等身大の人間を表現しているような気がして、今の自分を重ねたし、肯定してもらえたような気がした。そういう意味で、このドラマは疲弊した精神にすん、と自然に馴染む癒しになりました。気持ち良い水が流れ込んできて、日々の汚れをすっと運んでいってくれるような。

ーエネルギッシュな大人になりたいー
このドラマに登場する5人の医師は、仕事でも超一流ですが、趣味や家族・友人も大切にします。学会準備や研究、後輩の指導など医師としての手腕を磨くための努力を日々怠らず、かつ趣味であるバンドを5人で楽しんだり、仲間や家族と美味しいものを食べてたくさん話したり。女性医師のソンファは「鬼神」と周りから恐れられるほどに、後輩の論文指導を数えきれないほどやりつつ、趣味であるキャンプも楽しみ、脳外科医としての手術もバリバリとこなします。かといって、ユーモアも忘れずよく笑う、可愛らしい人。5人ともタイプは違うけれど、30代後半の本当に魅力的な大人達です。こんなキラキラして楽しそうな、エネルギッシュな大人になりたいし、彼らを見ていると歳を重ねるのも楽しそうだなと思います。日々の仕事に忙殺されていると、幸せってなんだろう?自分の人生を悲観的に捉え、疲れてしまいがちなのですが、自分で時間の使い方を工夫することでなんだってできるし、仕事にも趣味にも大切な人と過ごす時間に対しても、エネルギッシュな大人でありたいな!と前向きな気持ちになれます。あと、それを押し付けている感じではなく、見ている人に自然にそういう気持ちにさせてくれるのがよくドラマとして作り込まれているのかしら、とも思いました。

ー私事ですが(笑)自分と重なるところがありましたー
医師5人は、女性1人・男性4人というソウル大学医学部時代からの友人という設定。実は私も入社当初から配属が一緒だった同期が私を含め5人いて、男女比率も同じなのです。私の場合はまだ20代だけど、これからいろんな経験をして部署が分かれることがあっても、また5人で仕事をしたらこんな感じになったりするのかな、とふと思いました。恋愛の要素は全くありませんが(笑)ここ最近、今まで配属から3年間苦楽を共にしてきた5人のうちの1人が異動になり、この話をしたら「なにそれエモ」と言われました。ほんまにその通り。同期とは意見が合わなかったり、険悪な雰囲気になることもあったけれど、これも後から思い出したら笑い話になり、機会があればまた良い関係で仕事ができますように、とか思っちゃいますね。

ーザ・人生を描いているのではないでしょうかー
人生色々ある。嬉しいことも辛いことも、愛する人の死や詐欺にあったり、因果応報があったり。このドラマでは、それが数年単位で描かれている。12話×2シーズンという長さが効果的に使われていると思う。ドラマで描かれているのは、実質多分3年くらいなのだけど、ソウル大学時代の過去の思い出にフラッシュバックするシーンが何度もあるので、登場人物の過去や思いが丁寧に描かれていて、キャラ設定や心情描写に厚みが増している気がする。5人だけでなく、患者さんの家族の話も交え、人間が辛い状況に置かれた時にどう乗り越えるのか、支え合うのか、時に何もできない時もあることを綺麗事ではない人間ドラマとして描かれているように思う。私は、これまで相手が辛い状況にある時、どんな言葉をかけてよいのかわからず、だまってしまうことがあった。でもこのドラマを見ていると、そばにいたり、綺麗事かもしれないけれど相手を思って選んだ言葉はその人の支えになったりするのかもしれないということを思った。だから、自分なりに最善だと思う言葉をかけたいし、行動を取っていけたらなと思うようになった。
シーズン2では、5人だけでなく各々と深い関係を気づいていく、ユルジェ病院の人たちにもスポットライトがあたり物語が進むし、より深みが出る。これも本当に興味深いし、ドラマを作った人たちがそれぞれのキャラクターを大事に思っているんだろうなということが伝わってきた。

ーこのドラマの骨子とはいいたくないけれど、大人の恋愛よいですー
大人のラブコメという言葉では片付かないドラマなので、このドラマの一押しポイントとしては言いたくないのだけど、ドラマ中で描かれるそれぞれのカップルの関係性や距離感、たわいもない会話がすきです。離婚を経験していたり、すれ違ったり…本当に色々あるけど、お互い思いやって、相手を大切にする、元気がないときにそばにいる、笑かそうとしたり美味しいものを一緒に食べて支え合う、そういう関係性が本当に素敵。恋愛というところで言うと、私はギョウル推しです。不器用だけどアン先生を思って、健気に想いを伝えたり一緒にいようとしたり、でも恥ずかしくってうまくいかなかったり…そんな彼女がたまらなく可愛い。
また、このドラマの登場人物は恋愛感情、好きという気持ちも大切にしているなと思いました。好きだと思ったら、恥ずかしいけど告白するし、周りの友達が躊躇していたら想いを伝えられるように背中を押す。すごく自然でなんだか良いなって思います。見ているこちらまで、勇気が出てきます。

ーこの文章を書いてみて思うことー
なんだか言いたいことの3割くらいしか言えてない気がするのだけど、ドラマを見終えてすぐに出てきた言葉がこれなので、いったんこの気持ちを書き留めておこうと思います。多分、仕事から帰ってきてぼーっとしたい夜にまた見るドラマだと思うので、他にもこんなこと思ってた!というのがあれば書き足そうと思います。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

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