2023年London Art fairに行ってきた
ロンドンアートフェアに行ってきました。アートフェアってあまり日本では行ったことなくて、興味があったので(買えないと思うけど…)行ってみました!
出品されている作品について
行きのtubeで以下の動画にて予習していたところロンドンので開催されるアートフェア中間くらいの値段の作品が出品されるフェアのようです。確かに実際見ても200£〜3000・6000£くらいの作品が多かった印象を受けました。私のお給金でも頑張ったら買える…?!とちょっとお値段を意識してしまいました笑
話はそれますが、上記動画、アートフェアの雰囲気を感じることができたり、ロンドンで活躍されているアーティストのお話も新鮮なので、英語が苦でない方はみていただければ楽しいかもです!私はこの動画で言及されていたAffordable art fair(3月BATTERSEA、5月HAMPSTEAD※お家から激近!!)も気になり早速チケットを買ってしまいました笑
展示されている作品は近現代の作品が多かったかと思います。
上記の動画ではmodern artやcontemporary artもちょっとあると言われてますが、実際に会場で見ていたところ1800年代〜2000年代ここ数年のかなり最近のものまで幅広くありました。
(正直このあたりどう上手く訳すのがいいか分からず、以下連載などを参考にお勉強中なので違和感があったらごめんなさい…!)
来場者について
私は最終日前の土曜日に訪れたのですが、来場者の年齢層は結構幅広い印象でした。一番多かったのはやはり50代以降のジェントルマン・マダムのカップルやお友達でという方々でしたが、子連れのご家族や20代後半30代くらいかな?という人も男女ともにちらほら。アジア系の20代後半くらい同年代かな?と思わしき女性も何人か見かけました。
年齢層が高めの方は、実際に商談もしている様子をたまに見かけましたが、若い人は私もですが美術館に来るような感覚で見ているような雰囲気でした。
Ben Uri Galley & Museumの展示
いろんな驚きや発見があったのですが、一番初めに興味を惹かれたのが入ってすぐ右のブースでBen Uri Galley & Museumというギャラリーの展示です。
移民や戦争、ナチスの残虐な行為をテーマにした絵が展示されておりウクライナの戦争の影響かなと思ってみていたのですが後々調べてみたところ、このギャラリーはロシア系移民のLazar Bersonという方によって1915年にロンドンホワイトチャペル地区で創設されたのが起源で、もともとユダヤ系移民のアーティストで移民に対する差別や偏見でメインストリームのアート市場にアクセスすることが難しい人たちの作品を取り扱っていたそうです。1970年代後半までユダヤ系コミュニティの文化活動の基軸になっていたとのことで、そういった歴史背景からの展示なのかと驚きました。
思わず痛そう…と目を逸らしてしまった作品。でもやはり気になってもう一度見にきてしまった展示でもありました。隣にいたおばあちゃんも食い入るように見ていたのも印象的でした。
作品を目の前にすると、ピンクなど暖色系の色味が使われているのと、タッチからも一見ポップな印象も受けるのによくよく見てみると、寒さの中で移民の家族がロンドンにやってきて寒さや、不安さを感じている様子が見て取れる作品ですごく印象に残っています。
調べてみたところ、現在はセントジョンズウッドあたりにギャラリーは移転している模様。レビューでは小さなユダヤ系の文化が学べるミュージアムのようになっているともあったので、行ってみたいのですが平日の昼間しかやっていなさそうなのでちょっとタイミングを見計らって突撃したいものです…
スタッフのお姉さんがポストカードを配っていたり、ポストカードを受け取った人に対してギャラリーの広告なども渡して来場者と積極的にコミュニケーションをとろうとしていたのが印象的でした。
Rachel Nicholsonの作品
Rachel Nicholsonという女性の作品にも惹かれました。1934年生まれでHampsteadからイギリス南西の港町セント・アイヴスに家族で移り住み、美術の教育を受けたわけではないけれども、子どもが学校に行くようになってからアートワークを開始したという少し異色な経歴を持つ彼女。
作品を目の前にすると、すごく穏やで幸せな気持ちになりました。海や自然がテーマになった絵も多く、この人の絵だったら購入して部屋に飾って眺められたら至福だろうなと思ったのですが、やはり人気のようでほぼ全ての作品に購入済シールがはってありました。
日本語で検索しても記事が見当たらなかったのですがあまり日本では紹介されていない方なのでしょうか…?キュレーターさんとかは、こういう出会いで個展とかを企画したくなるのかな、と妄想がもくもく膨らみました笑
分厚い彼女の作品の画集も置いてあり気になったのですが、ジェントルマンな担当者の方がかなりお客さんみて声かけている模様で、私では相手にされなさそう かつ 流石に突撃する勇気はなかったので…笑 パラパラめくってみたものの購入はさすがにちょっと諦めちゃいました。
Portland Galleryの展示で出会った2人の作家さん
Marizia Colonna
この方も海や自然をテーマに作品を作られており、その穏やかな作風に惹かれました。ただドローイングではなく、切り絵?のような手法を用いられるところに新鮮味を感じました。
Day out on the water という作品が特に好みでした。
自然を感じるし、穏やかな雰囲気なのだけど、どこか素朴な感じがしていつまでもみていられます。
画集によると、ドーセットというイギリス南西に引っ越したことが彼女の作品にインスピレーションを与えたようです。(先程のセント・アイヴスはじめイギリスみ南西の海沿いの街、のんびりしており景色も綺麗そうで魅力的…)
今回展示されていた作品は数点だったようなのですが、彼女は昨年2022年10月20日ー11月4日にA Sense of Wonderというエキシビジョンも行ったらしく、その時の作品集が置かれていました。こちらも気になったの周りを観察していたら、素敵なマダムがギャラリーの方からもらっていたので、私ももらってもいいですか…とこっそり聞いてゲットしてきました!嬉しい!
(無料の冊子なのですが10£してもおかしくないくらい、しっかり製本されていました。トイレに並んでたら前にいたマダムにそれいいね、どこで買ったの?いくらだった?と聞かれたくらいです。なんと無料でもらったの…というとマダム驚いて私も行ってくるわと言ってました笑)
Marry Fedden
ペインティングの作家さんのようです。タッチがのっぺりしていて、でも色味がやわらくて、描かれている女の子や動物がなんだか可愛い。
調べてみるとTateも作品を保有しているような有名な画家さんのようです。もともとはSadlers Wellsでセットの絵を描いてたりしたんですね。(私ごとですが、最近Sadlers Wellsの楽屋的なところでバレエを習い始めたので少し親近感…笑)
ロンドンにいるうちにぜひ他の作品も見てみたいです。
Portland Galleryについて
魅力的な作品が多かったり、画集を用意していたりで気になるポイントが多かったPortland Galleryさん。画集なんてお金ないと作れないし相当金銭的に余裕あるところなのかなと邪心をいだいておりましたが、やはりそのようでSotheby's Londonもあるようなnew bond streetのあたりのギャラリーがいっぱいあるエリアにあるギャラリーの模様です。行ってみたいけれどかなり敷居は高そう…アポイントも必要な模様なので、まずは通りから眺めるというのをやってみたいと思います笑
おわりに
気がつくとかなり長くなってしまいました…。最後までおつき合いいただいた方ありがとうございます。
作品を美術館で見るだけではなく、自分でも購入ができるという視点で作品に関わることができる経験が新鮮でワクワクしました。イギリスやロンドンにゆかりのある作家さんたちを新しく知ることもでき、面白い機会だったなと思っています。3月のAffordable art fairはもう少しお値段のレンジも低めなので、好みの作品(かつ予算内…)に出会えたらお迎えしたいなと思ったり!いろんなアートの楽しみ方が広がっていくのが楽しいこの頃です。
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