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大学経営と学生のニーズ

日に日に寒くなっていきますね。いよいよ寒い寒い冬の到来です。雪が降ると身動きが取れません。そして年末。今年もいよいよ、次年度に向けていろいろと動き出してきました。

まずは、時間割。初年度はいわれたままの時間割で、1コマ目が多かったのですが、2年目は極力2コマ目に入れるようにしました。学生からの1コマ目は人気が低くて、登録者数が極端に少なくなります。少ない方が確かに、いろいろと楽な面もありますが、出席者が数名になると、さすがにこちらのやる気もやや下がります。ということで、次年度も2コマ目から入れていきます。また、月曜日とか金曜日も人気がない曜日なので、どうしても火水木に講義が集中します。

そして、次年度のゼミの募集。学生にある程度、ゼミの内容などを周知して、面談や説明会をしています。そして、学生の質問には丁寧に答えて、説明用のフライヤーなんかを作成しています。私のゼミの存在価値を学生に理解してもらえれば、優秀な学生が来るかな?という期待もあります。

さらに、講義内容の変更。2回生には、ちょっとレベルの高すぎる内容がありましたので、難易度をさげつつ、でも内容の質は下げないように、改めて講義資料の作り直しをしています。


こう考えると、いかに学生のニーズに応えるかばかり考えている気がします。私立大学なので、大学の収入の多くは学生の授業料です。よってある意味学生はお客さまです。一方、教育という側面から、なんでもかんでも学生に迎合してはいけないとも考えています。このバランスって私立大学にお勤めの先生方はどう考えているのでしょうか?

例えば、非常にレベルが高く、最新の研究内容を講義し、学生のアウトプットも厳しく評価するため、多くの学生の単位が認定されない講義は、それでも質の高い教育を提供しているという側面から良いのか?

それとも学生のレベルに合わせてレベルを下げて、一般書を読んだくらいで理解できる内容の講義で、かつそれでも単位認定にぎりぎり到達できない学生には、補講や課題など出させて単位を認定するのが良いのか?(退学者を減らす=大学経営に関わる)

このバランスを大学教員2年目の後半にして考えるようになりました。

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