見出し画像

研究は仕事か?

お久しぶりです。社会人博士課程を経て、大学教員をさせていただきております、sammyです。2023年度の1年目は何かと新しい環境になれることで精いっぱいでした。そして2024年度もスタートして2か月が経ちました。そこで、ちょっと一息ついたところでの現在の感想です。

大学教員を始めた当初は、「時間に自由が利く」とか「講義以外の時間は研究できる」という、なにかある程度時間的に余裕がある「感じ」がしていました。でしたが、よくよく1年振り返ってみると、「研究」を仕事として捉えるか否かで、労働している時間に相当大きな開きがある感じがします。

大学教員の時間についてですが、「自由が利く」ということが、つまるところ、時間マネジメントを自分でしっかりやるということです。公務員のように「勤務時間」と「自由時間」という境界がなく、かなりあいまいです。公務員時代は、土日は「自由時間」ということで、仕事をすることがほぼなかったのですが、大学教員になって1年、仕事の段取りをするうえで自然に「土日」も入れるようになっていまます。つまり、金曜日の夕方で、帰宅する段階になり、公務員の時は「土日は休んで、月曜日がんばるか」という思考だったのですが、大学教員になった今は「土曜日でこれを片付けて、日曜日は休んで、月曜日は研究に充てるか」といった感じです。

その理由が、大学教員の仕事として、「教育」は必ず行いかつ時間も決められている(講義時間)義務ですが、「研究」はどちらかというと自主裁量で、いつやるか、どのようにやるかは、ほぼ自主的に任されている点です。なので、どうしても「教育」を優先して、空いた時間で「研究」をするということになります。よって、どうしても後回しになりがちなので、平日は教育を中心にして、土日に「研究」をすることが多くなります。

社会人博士課程を経た私にとって「研究」は、仕事というより「趣味」に近い認識を持っています。公務員時代は当たり前ですが「研究」は業務ではないので自由時間に行う「趣味」です。その認識が大学教員になった今でも続いている感じです。なので、土日や平日の夜に研究をすることに対してなんら苦痛を感じることはありません。しかし、研究を「仕事」と思うようになったら、今の状況は苦痛でしかないでしょう。なぜならば、平日の起きている時間や土日も「仕事」をしている時間に入るからです。

ということで、大学教員は「研究」をしなければ、相当時間に余裕が出る感じがしますが、逆に「研究」をとことんすると際限なく時間がとられ、24時間仕事をしている感じになってしまうでしょう。「研究」をしない大学教員、万年助教なんていう話をちらちらと聞きますが、「研究者としてのプライド」×「自由時間」を天秤にかけている感じがします。

ちなみに私は現在、学内共同研究1テーマ、学外共同研究1テーマ、科研の個人研究1テーマで、2024年1月から、論文を1本投稿済み、2本執筆中、9月までに調査出張3件入っておりその準備を含めると、起きている時間はほとんど働いている感じになっています。ですが、先ほど申している通り、「研究」は社会人博士課程の時から、仕事という認識はあまりなく、苦痛はありません。が、時間もありません(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?