「ノッティングタペストリー」のワークショップに参加してみました。
先日、「フレームルーム・ノッティングタペストリー」のワークショップに参加しました。
作成に使った木枠をそのままいかした織物のタペストリーです。
・ノッティングとは
主に敷物に使われる織物の技法です。
織り機や木枠などに、経糸を張ってそこに横糸を結び付けるもので、
座布団や敷物に使用されることが多いそうです。
日本では、岡山の倉敷ノッティングが有名です。
そのデザインはとてもシンプルで
北欧のインテリアとも相性が良さそうです。
・「ノッティング・フレームタペストリー」の ワークショップに参加した理由
私の趣味の中で、一番長く続いているのが編み物です。
編み物していると、必ず糸の余りが出るのです。
この、ノッティングでは横糸に毛糸を使用します。
残り糸で何か作れないかな?とずっと考えていたところ
Instagramでこのワークショップに出会いました。
・ワークショップについて
東京都国立市にある『Found and Made』アトリエで行われました。
『Found and Made』は、お洒落な外観の手工芸品販売とアトリエのお店。国立駅から立川方面に向かって徒歩15分ほど。
線路沿いに歩いていくと、迷うことなくたどり着けます。
講師は店主の佐野さん。
美大出身で、テキスタイルデザイナーを経て現在は『Found and Made』の他、大学で手織りの講師もつとめていらっしゃるそうです。
この日の生徒は、なんと私ひとり!
マンツーマンで丁寧に教えていただきました。
いくつかのデザインの候補の他、オリジナルデザインも対応可能とのこと。
私は、織物は未経験でしたので、デザインを決めるにあたって
「初心者でも作りやすいもの」
「おすすめ」
など、アドバイスを頂き、
見本のデザインの色を変えて作ることに決めました。
〈材料〉
フレーム
たて糸(コットン、ポリエステル混合の糸)
横糸(毛糸)
ハサミ
糸
フォーク
厚紙(横糸を切り出すために使う)
あらかじめ、フレームにたて糸が張ってありました。
このたて糸のテンションは重要だそうです。
確かに、作業してきつくもなく、緩くもなく。
次回自分で作る時には、このテンションを参考にしようと思います。
なお、ノッティングの技法は、いくつかあるそうですが、
今回は、まず均等な長さに横糸を切っておいて、それを巻きつけて行く方法を教わりました。
選んだ色のかせの糸を玉に巻くことから始めました。
かせくり機も木製で素敵です。
(奥に見えるのは、先生が織ったスウェーデンの織物です。)
ノッティングタペストリー作りの手順はとてもシンプルです。
3段 たて糸と同じ糸で織る。
1段 横糸を結びつける。
3段 たて糸を織る。
の繰り返しです。
そして、1段ごとにフォークを使って調整していきます。
2時間のワークショップの間に、
織物の基礎の話、
ノッティングの技法などを洋書を使ってわかりやすく説明してくれました。
少し前からweaving tapestry に興味があったので、
紹介してもらった本を買って、
今度、作ってみようかな、と思っています。
あっという間に2時間が終わり、出来上がったのは作品の4分の1くらい。
先生は、この作品だと約4時間で仕上げるそうです。
続きは自宅での作業になります。
先生が、自宅での作業用に、必要な糸を持ち帰り用に準備してくれました。
この時、バタフライという手を使った糸のまとめ方も教えてくれて、引き出す糸の先にはマスキングテープで印づけしてありました。
なんて親切なのでしょう。
この技は今後自分である作業する時に役に立ちそうです。
・感想
この後、家で続きの作業をしました。
2時間で4分の1の進み具合だったので、
単純計算でいうと完成まで残り6時間です。
実際に完成まで自宅でかかった時間は、5時間ほどでした。
作業の内容はシンプルで、フレームは外さずそのまま飾れる仕様ですので
迷うことなく仕上げることができました。
完成作品です...
一日で出来上がるタペストリーは、
このまま飾れるのでとても便利です。
壁にかけても良さそうです。
実は、もう一つフレームを購入したので、
家にある糸で他のデザインも作ってみようと企んでいます。
このオリジナルフレームはナラの木で作られていて、下手な作品もいい感じに見えます。
『Found and Made』のオンラインストアでも購入できます(¥2420)。
フレームは、他のもので代用もできるそうです。
100均の写真たてに釘を打って作っても良いかもしれませんね。
段ボールを織り機の代用にして、いろんな作品を作れるみたいです。
手芸、特に編み物をする人は、
家にあまり糸の毛糸があるのではないでしょうか。
毛糸でなくてもいらなくなった布を裂いて糸を作って利用しても良さそう。
・おまけ**
国立のおすすめなどあれこれ聞いていたら、
先生から「くにたちおさんぽマップ」をいただきました。
帰り道は、線路沿いの道から一本北に入った通りを駅に向かって歩いて帰りました。小さな雑貨屋さんや古道具屋さんがポツポツとあり、ちょうどいいお散歩となりました。
『Found and Made』に行くときは、この通りを歩くのがおすすめです。
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