教育ママはつらいよ
先日、姪が私のところに電話をしてくるや否や
「ねぇねぇ、この単語の発音が言えないんだけどさぁ…言える?」
「え???」
よくよく聞いてみると、姪の子供たちが英会話教室に通っているとのこと。
そこの先生に
「お母さんも同じように英語を話さないと、ダメよ」
と言われているので、スパルタなのだそうだ。
「えー! 今の英会話教育ってそうなんだぁ」
私の娘も小学校3年生から通わせた身なので、姪が話す今の英会話教室に興味があった。
姪の息子くんは5歳。幼稚園に通っている。
姪が英語教材を買って、1〜2歳の頃から英会話をやっていたそうだ。
しかし、3歳児検診の時に息子くんの言葉の発達が遅いと保健師さんから指摘されたらしく、泣く泣くやめたのだそうだ。
でもやっぱり、英語を学ばせたいと姪は息子くんの英語教育をこの4月から復活させたのだそうだ。
我が家も早くから英語を習わせたかったが、何かで見たか聞いたか、まずは母国語である日本語をしっかりと覚えさけなければと聞いたことがあったので、小学3年生から英会話教室に通わせたのだった。
“小さい頃から英語教育を!”と、こぞって企業は英会話教材を売り込む。
それにあおられ教材を買うママ。
そんなふうに世の中が回っているんだなと、少し気持ちが重くなった。
しかしだ!
教育に熱心になって何が悪い!
子供たちがイヤイヤやっているのなら、それはやめた方がいいと思う。
でも、姪の子供たちが楽しそうに英単語をしゃべっているのが、電話の向こうから聞こえる。
それで良いのではないか!
子どもは楽しいと吸収するのが早い。
それでどんどん言葉を覚えていけば良い。
日本語の発達が遅いと言うのであれば、親の姪が良い日本語を綴った本を読み聞かせれば良い。
私はどんどんやらせれば良いと言った。
ココは日本だからとか、縛らなくても良いのではないか。
姪の息子くんが得意なものを伸ばしていけたら良いと思う。
問題が生じれば、その時その時で課題をクリアしていけば良い。
今の時代、日本でもグローバル化が進み、英語は話せて当たり前のようになってきている。プラスアルファで他の言語も習得するといった傾向にある。
それは、就職に有利だからであろう。
人前に出て話すことは、小さい頃から訓練をしておいた方が良いと思う。
人前に出てプレゼンテーションをする、営業をする、窓口業務で商品説明をするなどといった会社に利益をもたらす人対人の仕事がほとんどだ。
今販売している商品の質や機能は、ほとんど変わらないのではないだろうか。
少しの機能や味の差で、少し値段が違うだけに思う。
だったら何で購入を決めるのかとしたら、やっぱり最後には人で選ぶのではないだろうか。
自分の好きな人から商品を買いたいと思うはずだ。
だから、人前に出て話す力が必要なのだ。
そのためのコミュニケーション能力。
日本語にしろ、英語にしろ、
コミュニケーションをとっていかないと仕事も家庭も成り立っていかない。
最終的に親は、子供が自立して食べていけるだけの生活能力と知恵を身につけさせれは、子育ては成功したと言えるのではないだろうか。
あとは子供の意思と考えでやり、それを親は見守ってあげれば良いのだ。