もらってうれしかったお金の話
報酬をもらえることがものすごくうれしかった
今受講しているオンラインスクールSHElikesでは「ライターコンペ」というものがあります。
毎回異なるテーマが掲げられ、SHElikesを知ってもらうきっかけを含んだ記事を書くというもの。
応募作品の中から最大6記事が採用され、採用されると3,000円がもらえるというものです。
わたしは先月先、ライターコンペに応募しました。
そして先週末、採用の連絡がありました!
嬉しい。書く仕事でお金がもらえる。ものすごく嬉しい。
お金をもらうってこんなうれしいことだった?
お金をもらってうれしい、と思うのは久々の感覚でした。
記憶をたどると、初めてアルバイトをしてもらったお給料はとても嬉しかった記憶があります。
はじめてのアルバイトでもらったお給料
アルバイトは大学の近くのパルコでアパレルショップの販売員をやっていました。時給910円。大学が休みの土日に8時間ずつ働いていました。
初めての給料日、店長から渡された茶封筒にはお札と小銭でお給料が入っていました。
それはそれは嬉しかったので、すごくよく覚えています。
一人暮らしの部屋でしばらくテレビの前に茶封筒を置いていました。
新入社員時代のお給料への思い:身に余る
大学卒業後、新卒入社した会社では数か月間の研修期間が設けられていました。
その間は、座学で社則を学んだり、プログラミングを学んだり、グループワークをしたり、資格試験の勉強をしたり。
会社員として直接的に人の役に立つことなんてまだまだできないので、お勉強がわれら新入社員の仕事でした。
それでもお給料は支払われるのです。
それはありがたいことです。ありがたいことではあるんだけど、私は釈然としない思いを抱えていました。もらいすぎだなあ、と。
こんなに役に立ってない私にこのお給料は見合わない、と思っていました。
若手社員時代のお給料への思い:足りない
私はシステムエンジニアとしてカスタマーサービスやシステム保守の仕事をしていました。
システムでエラーが出るとお客さんから問合せがきます。時にお怒りもきます。
システム障害で思うように業務が進まないのだから、お怒りももっともです。お客さんだってお客さんの仕事の締め切りやお客さんのお客さん対応を抱えていたりするのです。
こちらとしても迅速に原因を解明して修正し、お客さんに使ってもらえるようにしたいものです。
でも私はカスタマーサービスもしくは保守業務専門で開発チームではないので、直接手は下せません。開発チームとお客さんの間に立って、最善の策を考えながら障害修復PJを回していきます。時に同時並行でいくつも…我が子の育児も抱えながら寝かしつけ後の深夜に対応したりもします…
障害が続くと、「障害対応したら臨時ボーナス出るようにしてほしい」と思うようになりました。自分の時間を犠牲にしてやってる私に我慢料として支払ってほしいと思いました。
もちろん残業代はつくけど、ただの時間を仕事に充てたわけじゃないんです。育児や家事をするはずだった時間、家族で過ごすはずだった時間を仕事に充てざるをえなかったのです。
その犠牲をせめてお金で修復してほしいと思っていました。
中堅社員時代のお給料への思い:手ごたえがない
昇格試験を受け、昇格しました。すると万単位でポンとお給料があがりました。
経験を積み、仕事もある程度できるようになっていました。でも私は仕事がつらかった。仕事内容が向いていないと感じていましたし、自分のやっている仕事が誰かの役に立っているとう実感を得られていませんでした。
日々つらいつらいと思いながらやっていました。つらい仕事では、いくらもらっても「これでよし」というものがないのです。さらにはつらいつらいと思ってやった仕事の報酬としてもらうお給料は嬉しくないんですよね。我慢料としてこんなもんかな、と納得することはあっても、嬉しい!!!と思うことはないのです。
もらってうれしいお金とは?
もらってうれしいお金、もらってもうれしくないお金。なにが違うのかと考えてみて、「自己評価・他者評価・世間への貢献」がキーワードになると思いました。
どういうことか具体的にお話します。
自己評価よし
自分がこの仕事はよく頑張った!めちゃくちゃ一生懸命やった!こういう工夫をしたのは我ながら素晴らしい!とか思えてたらもうそれは自己評価よし、です。
逆に周りからいくら評価されても、自分が「全然だめだった…」と思っている限りは報酬もうれしくないものになるでしょう。
他者評価よし
お客さんや上司からも評価されていればそれは他者評価よし、ということです。具体的には、お客さんからありがとうと言ってもらえたり、コンペの場合だと採用されたり、上司からいいフィードバックをもらえたり、関わっている周りの人からいい評価をもらえていればOKです。
ちなみに私がやっていたシステム障害の対応の仕事は、マイナスをゼロにしていくイメージの仕事ですごーく頑張ってやっても、なかなか「ありがとう」に繋がりにくいケースも多かったです。
水道や電気などの生活インフラ系のお仕事も、普通に使えて当たり前、使えなくなったらクレーム、みたいなことが起こりやすいのかなと想像します。そういう現場で気持ちを保ってお仕事されている方たちは、どういう視座でお仕事をされているのでしょうか。一度聞いてみたい。そして本当に尊敬します。
世間への貢献よし
「自分がやった仕事は社会的意義がある」と思えるということです。
たとえば、この家事タスクアプリをリリースすることで、多くの家庭の役に立つ!とか、自分の書いた記事を読んだ人が、少し元気になってくれる、とか。この仕事をやっていてよかったなー!!と思える瞬間があるかどうか、ということです。
3つのよしを目指して
「3つのよし」が保たれる状態を作るには、どうしたらよいのでしょうか。
これはもう自分の経験上の持論になるのですが、3つのよしを作るためには、自分の適性を把握することと仕事に対する熱量が必要です。
では、自分の適性を把握するにはどうしたらよいか?熱量を注げる仕事はどうやって見つけたらよいのか?
このことについて深掘りすると、すごーく長くなってしまうので別記事に書こうと思いますが、一言で言うと、やってみるしかないです。
ドラマ「ブラッシュアップライフ」のように何度も人生をやり直して、仕事もいろんなものに挑戦できたらいいなあとも思うのですが、私は少なくとも今人生1周目で2周目があるかどうかも分かりません。
なので、1周目で会社員⇒ライターにシフトチェンジしました。
今は「ライターとして食べていきたい!」と思って奮闘中ですが、たとえば10年後に違う仕事もありかも?やってみようかな?と思えばそのときはまたどんどんチャレンジしていこうと思っています。
やってみたいかも?と自分のアンテナにひっかかる仕事は、少なからず自分の適性に合っていたり、仕事に対する熱量を保ちやすかったりするものが多いと思います。あとはやってみて自分で判断して動いていくしかない、と思うのです。
自分の適性を活かして、意義ある仕事のために情熱を燃やす。そしてその仕事で対価を受け取る。すごくいいサイクルだと思います。そういう仕事ライフを送れるように、アンテナを張りつつまずはライターとして精進しようと思います。