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香港の人々の生活を垣間見る

10年ぶりに訪れた香港は、懐かしくもあり、一方で、時代と共に変わりつつあるんだなと感じる部分も多くあった。

香港と言えば、よく目にする高層ビル群の夜景や飲茶なのかもしれないが、私はそういった場所・観光地にはあまり関心がない。

私が旅をする目的は、大きく分けて2つある。
一つは、現地の人の生活を垣間見ること。
二つ目は、自然の中へ行くこと。

現地の人と同じように公共交通機関に乗り、バスや電車内の人々を観察したり、車窓から街の様子をじっと見つめる。

まず、現地の人の生活を垣間見るという目的のため、「大埔墟(Tai Po Hui)」に足を運んだ。
野菜や果物、肉、魚などを売る市場が一つの建物に集まった「街市」もあれば、その周辺にも様々な生鮮食品や日用雑貨を売るお店が並んでいる。

大埔墟街市内の様子。割とキレイに整備されている。

香港は、基本的に広東語が使われているので、中国語と全く異なり、私は聞き取れない。
でも、市場のお店の人と楽しそうに話す様子や、品物のことを聞きながら吟味する人々を見ていると、こちらまで楽しい気持ちになる。
カメラを向けると、お店のおじちゃんがニッコリ笑って写ってくれた(残念なことに、カメラのSDカードが壊れて写真は消えてしまった)。

そして、何となくこっちに面白いものありそうだなと感じる方向へ歩いていく。
そうすると….   あったあった、私が見たかった本当の市場。

この雑多な感じがたまらなく好き
お肉屋さんでは、若者がお客さんの要望に合わせて肉を切り分けていた

歩いていくと、市場の間に、ひょっこり「文武廟」という寺院が隠れていた。
人はまばらで、お隣にある市場とは異なり、線香の煙が漂う、静寂に包まれた空間。
心が落ち着き、全く知らない場所なのに、ホッとする。

日本のまっすぐな線香とは違い、ぐるぐる渦巻き状なのが面白い

私は、子供たちと旅行する時にも、観光地ではなく、こういった場所に行く。

それは、旅を通して、子供たちに自分たちが生活している日本が普通だと思うのではなく、地球上には、日本と違う言葉、文化、食べ物、習慣があること、そして人々が存在するということを肌で感じてほしいから。

自分と違うもの・人を寛容に受け入れる心を持ってくれたら、いいなと思う。

第二の目的「自然の中に入る」は、また次回🎵


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