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【TL小説のコツ】名義の使い分け&支援サイトの落とし穴!失敗しない同人活動の始め方
こんにちは! DLsiteでオリジナルTL小説を販売している「さみどり」と申します。
この記事では、二次創作での活動経験がある方に対して、「一次創作で活動する際に慎重に決めたほうがいいこと」2つを紹介します。
二次創作名義とオリジナル名義、まぜるな危険
すでに二次創作をしている場合で、しかもそこそこ読者がついている場合。
「オリジナル活動をスタートするとき、すでにフォロワーがついてるから有利になるかも?」
「既存の読者をオリジナルにも引っ張ってこられるかも?」
と、同じ名義・ペンネームで活動したい欲求にかられるのは当然のことです。
しかし、この名義については、慎重に決断するのがおすすめです。
なぜなら……
心理的なブロックがかかる
DLsiteで期待されているのはズバリ「商業では読めない野生のエロ」です。
♡や濁音が多く登場する作品になります。
二次創作での活動が長くなると、交流する方も増えてきます。
そんな方たちに、二次創作の作風とはまるで違うこの作品を見せることになります。
そこでもし、少しでも「恥ずかしい」といった気持ちを抱くようなら、
また二次創作で交流していた方が頭にチラついて、「思い切り性癖を爆発できない」可能性があるなら……
名義は分けておいたほうがいいです。
そのため、わたしは二次創作名義と、オリジナル名義は完全に分けました。
同人女の感情
ここからは余談です。
数年前、pixivでたまたま読んだ作品のキャンプションで「二次創作名義とオリジナル名義を一緒にしていたら、嫌がらせを受けた」という内容を読んだ記憶があります。
記憶が不確かなものを引き合いに出すのはアレなのですが、「同人女の感情」のバズりに象徴されるように、同人界隈は感情がもつれることがもはやデフォです。
「大好きな二次創作を書いていたあの人が、一次創作でこんな作品を書いている……。もう、二次創作には戻ってこないのかな……?」
愛情が憎悪に反転しやすいのも、この界隈の特徴であると言えるでしょう。
二次創作とオリジナルの両方に「♡・濁音」が登場する・作風が似ているのであれば、一緒でもいいのかもしれません。
サブスク系の支援サイトの開始は慎重に
同人作家の活動を月額課金で支援するプラットフォーム、増えましたよね~。
支援サイトの運営は、見切り発車ではなく「自分にその活動が継続できるのか?」をよくよく考えてスタートするのがおすすめです。
同時並行で執筆する負荷
小説の場合、月何本かのSSが読めることを特典にされている方が多いようです。
支援サイトをスタートさせた場合は、ダウンロード販売する用のオリジナルTL小説を執筆する傍ら、同時並行で支援サイトを更新する必要があります。
2つ以上のことを同時並行で行うには、意識を切り替えないといけません。
しかも、この思考の切り替えには、思ったより時間がかかります。
一般的に「スイッチングコスト」と呼ばれます。
タスクスイッチングコストとは、ある作業から別の作業に移る際に発生する時間や心理的負担、手間などのコストを指します。
このコストを払うのがイヤなので、わたしはこの創作のコツを執筆しているとき、新作の執筆は完全にストップしています。
どうしても同時並行でしなければならいときのアドバイスが、過去読んだ本にあったので紹介します。
仕事を重ねないようにしています。ひとつの作品をつくり始めたら、生活のすべてをそこに向けたいからです。それでも、どうしても重なってしまった場合は、机を変えるようにしています。アトリエ内にもう1カ所、自分の机をもうけて、そこを別の案件のための専用スペースにするのです。こうすれば、やりかけのまま片付けないですみます。
ダウンロード販売の「脱納期」のメリットが消える
オリジナルTL小説をダウンロード販売するメリットは、自分で締め切りを設定できることです。
また、作品は1本ごとに売買されるため、「買い切りで手離れがいい」ことも利点です。
支援サイトを運用した場合は、毎月の締め切りが発生します。
これは、ダウンロード販売の「脱納期」のメリットを自ら手放す行為でもあります。
更新できない……読者の期待を裏切りつづける罪悪感
体調を崩したり、本業が忙しかったりと、支援サイトを更新できない月もあるでしょう。
その場合、「最近、投稿が怠りがちで大変申し訳ございません」と謝ることになります。
これは、精神衛生上よくないと個人的に考えています。
読者の期待を裏切り続けている罪悪感は、脳の負荷となって心身を圧迫します。
なにかをしているとき、フッと「あ……、今月まだ支援サイト用のSS、アップしてなかった」と思い出すの、嫌ですよね??
支援サイトのメリット
とはいえ支援サイトの場合、ファンの人数が集まれば、あなたの売上を下支えしてくれるのも確かです。
また「つねに新作をアップしなければ」という新作至上主義のプレッシャーを軽減してくれる側面もあるでしょう。
「更新はありません! ただ作者の生活を文字通り支援したい方向け」と、はじめから公言する……のは極端かと思いますが、はじめたい場合は、ぜひユーザーの期待値を調整することを意識しましょう。
さかめがね先生のように「金額によらず、閲覧できるコンテンツは全て同じ」と決め打ちしてしまうのも楽かもしれません。
もちろん、書きたいことがたくさんあって「バリバリ書ける!!」「逆に締め切りがあると燃える!!」という方であればオッケーです。
ですが、始めるのは「慎重になったほうがいいよ」というお話でした。
わたしは「自分で時間をコントロールできること」に比重を置いているので、いまのところ支援サイトの運用は考えていません。
今日はここまで!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
★さみどり★
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