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【TL小説のコツ】読者を引き込むタイトルを作って、アンケートで試そう!

こんにちは! DLsiteでオリジナルTL小説を販売している「さみどり」と申します。

この記事では、TL小説を書く際に役立つ「タイトルの考え方・決め方」を紹介します。

タイトルは最強の営業ツール

オリジナルTL小説にとって、タイトルは表示されるだけで「勝手にセールスを頑張ってくれるツール」です。
最強の武器に磨き上げましょう。
そのためにも、脳に汗をかいて決めましょう。

ネタ集め

タイトルを決めるためには、まず読者の好みそうなネタ・設定を集める必要があります。

DLsiteで配信されるオリジナルTL小説には、異世界ファンタジーものが多い印象です。

あくまで体感ですが、異世界ファンタジーが8割だとしたら、日常モノは2割程度でしょうか。

ヒロイン:聖女・悪役令嬢・令嬢・巫女
ヒーロー:皇帝・王子様・大魔法使い様・公爵様・護衛騎士

さみどりの小説より

さて、「公爵様×没落令嬢」という組み合わせが決まったら、「どんなシチュが最も読みたい物語か」を考えます。

ちなみに、わたしの作品のなかでもっとも販売数が伸びたのは
没落したので婚約解消を申し出たらいつも涼しい顔の公爵様が豹変して…
というタイトルでした。(累計3400ダウンロード)

わたしは「ヒーローにすごく想われてるのに、その好意に気づかないヒロインが逃げたり身を引いたりする→ヒーローに熱烈に求愛される」話が大好きで、そればかり書いています。

何度書いても、いいものです。

話が逸れました。

冒頭21文字以内に強みを入れる

DLsiteの場合、スマホからの閲覧ユーザーが多いことが予想されます。
その場合、1作品で表示できる文字数は冒頭21文字です。

DLsiteの「同一サークル作品」欄より

この21文字で、ユーザーは「読むか読まないか」を決めているといっても過言ではありません。
ぜひ、読者の気を引くワードを入れましょう。

「AなのにB」の意外性をフックにする

以下、佐藤友美さんの「書く仕事がしたい」という本のなかで紹介されていた言葉を紹介します。

文章における因果関係は、ものすごくざっくり言うと、
①AだからB(=順接)なのか
②AなのにB(=逆説)なのか
の2つに集約されます。

書く仕事がしたい P189

「①と②を比較すると、②のほうが驚きが大きくなります。」と書かれています。

タイトルにも同じことが言えるので、なるべく②になるよう、タイトルには「ですが」「はずが」を使うようにしています。

~サークル「さみどり」の過去作品~

※pixivの試し読みにリンクを貼ってあるのでよかったらどうぞ! noteでは一部紹介できませんが、飛び先ではタイトルのすべてが確認できます。

ボトムアップではだめなのか?

もちろん「シーンから思いついて書き始めるタイプだから、タイトルから決めるやり方には馴染まない・違和感がある」という方も、いらっしゃるかと思います。

ですがここは! まず「タイトルから決める」というやり方で取り組んでみてほしいです!

なぜなら、先にタイトルを「バチッ」と決めると、書く際に必ずタイトルに立ち戻るため、物語がブレないからです。

また、タイトルは引きの強い言葉を持ってきて作るため、必然的にストーリーの引きも強くなります

オリジナルの物語作りに慣れていない場合は、とくに「タイトルをつけてから、一本書き上げること」を目指してください。

アンケートで試す

「よし! タイトルはこれでばっちり! 書くぞ~~!」

――ちょっと待った!!

エンジンをかけ始める前に、いまいちど立ち止まってください。

自分では自信満々のタイトルでも、それがほんとうに反応を得られるかどうかは、わかりません。
そこでわたしがおすすめしたいのは、pixivのアンケートで小さく試すことです。

なぜなら、自信満々に選択肢の1番目に最も自信のあるタイトルを置いたとしても、それが選ばれるとは限らないからです。

↓ 過去のアンケートで3番目の選択肢が選ばれた例

過去のアンケート例

1、2番目の選択肢は自信があるもの。
3番目の選択肢は、自分なりにちょっとチャレンジャーなタイトルを配置しました。
過去9回のアンケートを実施した結果、自分にとっては予想外だった、この3番目のタイトルになったことが2回ありました。

アンケートの副次効果

アンケートの実施によって、「このタイトルはユーザーから反応が得られたタイトルだ!」と自信を持って執筆できるようになります。

この自信が10万字を書ききる際の推進力になります。

また「次回作はアンケートで決めます!」と宣言している手前、「書き終わらなければ」といういい意味のプレッシャーも感じることができます。

また「アンケートで決まったタイトルを書く→リリースしました!」という流れ自体もコンテンツになります。

このように、「読みたいタイトルをアンケートでユーザーに聞く」施策は、おすすめです。

今日はここまで! 
ここまで読んでくださってありがとうございます。
では、また!

★さみどり★
サークルさみどりは「胸きゅん♡」に特化した乙女向け小説を配信しています。
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