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【DLsite作家向け】購入前の離脱を防ぐ具体的な方法とは?

こんにちは! DLsiteでオリジナルTL小説を販売している「さみどり」です。

突然ですが、直近でDLsiteの作品ページに変更があったのをご存じですか?
いままで「カートに入れる」ボタンの上にあった作品情報ブロックが、作品説明の下に移動しました。

(シークレットモードで開いても同じ結果だったため、わたし個人にパーソナライズされた設定ではないように思うのですが、全体に適用されていないようだったら、見込み違いで失礼しました)

ちなみに、作品情報ブロックとは以下のことを指します。

DLsiteの作品情報ブロック

「購入ボタンの近くからリンクを排除することで、離脱を防ぐ目的があるのかな?」と個人的に思いました。

そのとき思い出したのが、以下2つの記事です。

ノイズの法則

GoogleのモバイルUXチームの講演では、コンバージョンの直前にナビゲーションを制限するとCVRが高まる現象を「ノイズの法則」として紹介。

ユーザーが「フォーム入力や購入」する直前には、検索バーやホームに戻るロゴなどの「ノイズ」を取り除き、注意が別に向かないようにすべきと。


アプリマーケティング研究所:WEBサイトの「CVRや指標」を改善できたデザインの工夫や施策など9選。(コンバージョン直前で効果が出る「ノイズの法則」、独自の強みを伝えてCVR改善など)

商品購入時の情報過多で「買うのをやめた」…

購入前の離脱を防ぐ具体的な方法

外へのリンクを貼らない

上記はDLsite様側の施策ですが、クリエイターにもできることはあります。
それは、「作品ページから外に飛ばすリンクを貼らないこと」です。

作品ページ内に「長めのサンプルはpixivから読めます」とリンクを貼ってある場合があるのですが、個人的には「控えたほうがいいかな」と思います。

DLsiteの作品ページの仕様上、リンクを貼るとタップひとつ(ワンクッションなし)で飛べるようになっているからです(そのうち変更になるかも?)。

とはいえ、わたしもこのように過去作品に貼ってました。

とくに攻めが複数いたり、複雑な話でロマンスシーンまでの導入が長かったりすると、「読者の方には、納得して購入してほしい」からと、どうしても作品ページ内にサンプルへのリンクを貼りたくなってしまうんですよね。

その気持ちはすごくわかります。

ただ、「外へのリンクを貼る行為は、購入に気持ちが傾いたユーザーを、結果的に逃がしてしまうことに繋がる」ことは、念頭に置いておいたほうがいいでしょう。

DLsiteは有料のコンテンツだけど、pixivは無料でいろんなものが見られるんですよね。
しかも、飛び先には誘惑がたくさん
サンプルへ飛んだあと、ふと思い立って「フォロー作家の新着を見る」に飛ばれたら……。あなたの作品ページに戻ってくる可能性はどのくらいあるでしょうか
とくに小説はビジュアル的なインパクトに欠けるので、pixivのイラストには「瞬間的な興味」で負ける可能性が高いです。

スマホで「集中させる」ことって難しいですよね。
わたしも料理のレシピを調べてたはずが、気づくとSNSのフィードを追っていた、なんてことはしょっちゅうです。

作品ページ内のサンプルを活用する

DLsite様側で、作品ページ内にサンプルを埋め込めるツールを用意してくれています。
それがChobit(ちょびっと)です。

Chobit(ちょびっと)のサンプルの場合、読み終えると最後に作品ページへの導線が用意されているので、pixivへ飛ばすよりはノイズが少ないです。

小説は最大50ページの登録ができます。

冒頭50ページ内に引きのあるシーンが少ないと感じる場合は、(中略)と記載して、盛り上がる部分を持ってくる方法もあります。

個人的には、読者体験として没入させたあと「えー! ここで終わりなの? はやく続きが読みたい!!」と思ってもらいたいので(中略)はあまり使いません。

湿度高めの書き出しを意識して、じわじわ小説内の温度(期待値)を高めていくやり方が好みです。

試し読みの50ページを意識して、一度そこに話の盛り上がりを持ってこられると強いのかもしれません。

(書き終わってから登録するのですが、「ここで切れるのか……。うーん、引きが弱いな…」と感じることはあります)

サンプル登録の工夫

ちなみに、わたしはChobit(ちょびっと)に登録するページは、必ず本文から登録しています。

婚約者が大魔法使い様に出世したので身を引こうとしたら…サンプル(画像をタップすると続きが読めます!)

表紙をサンプル内に登録すると、情報が重複します。それに、ユーザーにクリックしてもらわないと「そこになにがあるか」がわかりにくいデメリットがあります。

いきなり文章を表示させているのは、少しでも読者の動作を減らし、小説本文へとアクセスさせたいからです。

とはいえこの仮説が正しいかは、データがないのでわかりません。あくまで「自分がしてほしいこと」に焦点を当てた施策です。

会社員時代、ネット通販に携わっていたことがあるので、購入導線手前のユーザーの動きについては、かなり敏感になっている自覚があります。

今回は、クリエイター側としてユーザーを離脱させない工夫について紹介しました。

今日はここまで!
では、また!

★さみどり★
サークルさみどりは「胸きゅん♡」に特化した乙女向け小説を配信しています。
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