【IIDX】汎用ムービー
愛
それは 時に美しく 時に人を狂わせる
君と過ごした いくつもの夜
瞼を閉じれば 色褪せない思い出が 今も鮮明に蘇る
しかし あの頃の君は もうここには居ない
あるのは 君が残してくれた 温もりと 香りだけだ…
まあ汎用なんですけど
ごあいさつ
こんにちは。五月雨です。
この記事はBBD新歓ブログリレーに参加しています。本企画に参加している他の記事はコチラ↓
皆さん、beatmaniaIIDXのムービー、観てますか?beatmaniaIIDXはDJシミュレーションゲームなので、全ての楽曲にクオリティの高いムービーがついています。
その驚異の仕様のカラクリとも言えるのが最初から複数の楽曲で使用するために作られる汎用ムービー。ムービーの上にイラストを重ねる技法(一般にレイヤーと言われていますね)も用いることで表現の幅を減らさずに工数を削減しています。
今回の記事ではそんな「汎用ムービー」に焦点を当て、みなさまにご紹介したいと思います。
今回の記事の情報ソースはRemywiki様に拠ります。
PENDUALまで
とは言っても、実は先人が過去にまとめた動画が存在します。
こちらの動画を制作しているじょかとん氏は高い編集技術で視聴者を飽きさせることのない動画を作っており、この動画以外にもレベル別のクリアレートワーストランキングなどの作品があります。記事冒頭のShe is my wifeネタも氏の動画の丸パクリ
いくつかお気に入りの汎用をピックアップさせていただきます。
3rd DISCO汎用 (by VJ GYO)
歴代でも3曲、現在も収録されている曲ではDon't Stop!のみで用いられているレア汎用です。特にこのDancin' Into The Nightではムービーと曲、最初期IIDXのGOLI氏の画風のレイヤーとが絶妙にマッチしています。
8th CYBER汎用 (by VJ GYO)
動画は何故かキー音しか鳴っていないbit maniaです。なにこれ
先程紹介したVJ GYO氏の作品ですがCGの女の子は登場せず、スクリーンセーバーみたいな交差する線とDistorteDのスタッフロールみたいなカメラ移動(誰にも伝わらない)で巨大構造物を映す様子が印象的なムービーです。赤いポイントのある白い球体が大量発生するカットがあるからか、轟け!恋のビーンボール!!のムービーになっていたりします。
GOLD TECHNO汎用 (by F-FLY)
刻 光 時 瞬 ←かっこいい~~~~~
モノクロの風景映像やと思いきや突然赤や黄色に染まった画面に意味深な漢字が浮かび上がるというなんとも不気味なムービーです。そのせいか登場以来ミステリアスな曲やハードな曲、ボス曲に使われることが多いです。それを逆手に取ってお米の美味しい炊き方、そしてお米を食べることによるその効果。にも使われていたりするのがポイント高いです。
SIRIUS CYBER汎用 (by XTC)
鉄パイプがウニョウニョしてるやつとして広く知られるこのムービー、Red. by Full Metal Jacketやreunion等のレイヤー付きの曲ですらウニョウニョした鉄パイプの印象が非常に強いですね。もちろんUnbeliefやVulkanなどウニョウニョした鉄パイプに負けないインパクトのレイヤーを搭載した楽曲も存在します。
tricoro CYBER汎用 (by Steins)
2010年代、作品で言うところのResort Anthem辺りから3DCGのクオリティも目覚ましい進化を遂げました。Steins氏はその3DCGを活かした高精細なサイバー表現に定評のある外注アーティストです。ムービーで描かれる広大なサイバー空間はいわゆるメタバースを想起させますね。
ところでこの六角形が散らばった光景、見覚えがありませんか?
そうですね。HEX-A-GONE(落ちるなキケン)ですね。
copula以降
本題はここから、先に紹介したじょかとん氏の動画の後、copula以降に登場した汎用ムービーを紹介していきます。
copula JAPANESQUE汎用 (by lied)
兎、紅葉、金魚などが淡いタッチで描かれたこのムービーはSINOBUZではなくcopula初出。copula初出の曲でこのムービーが使われているものには全てレイヤーが搭載されていて汎用ムービーに気づきにくいのも勘違いを生む原因になっていそうですね(GENERATE feat.綾倉盟、イザナミノナゲキ、麗~うらら~ の3曲)。
copula TRANSPORT汎用 (by murAta Yuzi)
copulaの汎用ムービーといえば多くの方がこちらを思い浮かべるのではないでしょうか。バージョンカラーの黄色をベースとした路線図を模した丸と線、矢印の模様の可愛らしいアニメーションは、copula初出曲にとどまらず多くの楽曲のムービーに採用されています。個人的にはtoy boxer、EMOTiON TRiPPER、conconなどのjubeat楽曲で観られるイメージがあります。
SINOBUZ JAPANESQUE汎用 (by Hiromitsu Kawasaki)
copula JAPANESQUE汎用との差別化を図るためか、手裏剣やまきびし、刀などのSINOBUZにかなり寄せたモチーフが使われています。それらの忍具はかなりサイバーに仕上がっており、バージョンテーマである「異国から見たニンジャ」を表現しているものと思われ、SPADA HARDCORE汎用と肩を並べるバージョン色が"濃い"ムービーです。
SINOBUZ POPS汎用 (by yama_ko)
tricoro CYBER汎用に蛍光色をオーバーレイしたようなこのムービーは、名前の通りポップな曲での使用例が多いです。単体では比較的シンプルな色合いなので、レイヤーを搭載した曲が多いことが特徴として挙げられます(Chemical Cookie、Rave Cannon、爆ゼニ☆がってんワーカー など)。
CANNON BALLERS RACING汎用 (by Seventhgraphics)
CANNON BALLERS初出の唯一の汎用ムービーは、チェッカーフラッグにサーキット、エンジンなどCANNON BALLERSのテーマをこれでもかと盛り込んだ一品になっています。よく見ると2種類のタコメーターは25と2017を指しており、細かな表現にも力が入っていることが伺えます。車載カメラ風のドライブシーンも美しい。
Rootage CYBER汎用 (by Seventhgraphics)
Rootage全体を通してデザインに使われている三角形のモチーフを全面にアピールしたムービーです。三角の模様がせり出すと複雑な光線による模様が出現し、書架にも見えますね。Carmina、R∞tage、開きたまえ!Next stAge!など、曲ごとのアレンジに埋もれがちな汎用ムービーです。
Rootage TECHNO汎用 (by Hiromitsu Kawasaki)
天高く聳える建造物の内部構造を覗くようなムービーです。ところどころ出てくるピストン機関などを見るに、Rootageのデザインテーマであろうスチームパンク要素をフィーチャーした映像であることが想像できます。男の子はこういうのが好きなので比較的後のバージョンでもよく使われます。
HEROIC VERSE GOCHIC汎用 (by BEMANI Designers "KINRUI")
キャラクターイラストが有名なデザイナー、菌類氏のムービー作品です。全編がイラストで構成されており、植物と融合した幾何学模様がいかにもゴシックな雰囲気を醸し出しています。今後Zektbach叙事詩の移植が来たらこのムービーがつくかも?
HEROIC VERSE POPS汎用 (by Hanamori Hiro)
LIGHTNING MODELのライトアップにも使われた紫とその補色寄りのミントグリーンがポップな色彩ながらも、各種CYBER汎用に近いような世界観が描かれているのが印象的です。EXCITE、怪物などのIIDX EDITON楽曲で用いられており、原曲のポップさとIIDX EDITIONのEDM感を双方うまく表現できている気がします。
BISTROVER METAL汎用 (by Hanamori Hiro)
いままでありそうでなかったMETAL汎用。先ほど紹介したHEROIC VERSE POPS汎用と同じ方による作品ですが、そのモチーフには機械部品やメタルフレーム、光線模様のトンネルなどが用いられており雰囲気は全く異なるものとなっています。
ところでこの直方体がせり出してる光景、見覚えがありませんか?
そうですね。結構な回数起動したPS2の起動画面ですね。
Catherineかもしれません。
BISTROVER TRANSPORT汎用 (by Minako Endo)
こちらはザ・BISTROVERといった感じのムービーで、世界各国とその食材が描かれています。パンダが座る中華ゾーンとドラゴンフルーツが目立つ南国ゾーンがわかりやすいでしょうか。あまりにもBISTROVERすぎて使われている曲が2曲しか存在しません(Danza Aestas、Ocean Blue feat. Luschel)。
よく見るとムービー中の地形は地球のものとは異なり、よく似た国家と食文化が存在するパラレルワールドの世界地図であることがわかります。召しませ!BISTROVERの地形は地球だったじゃん…。
CastHour CYBER汎用 (by Taiyo Yamamoto)
記事執筆時点で最新の汎用ムービーです。一見CastHour要素は朱色と青色のBeatSaberのようなカラーリングしかないように見えますが、現代に生きる私達には見慣れた読み込み中のグルグルのような模様が存在します。
あ、上のは読み込み中のグルグルのGIFアニメーションなので何も出ませんよ。
いかがでしたか?
汎用ムービー全86種(多い!)のうち、copula以降に作られた12種とピックアップした5種について紹介しました。実際のところ同じ汎用が使われている曲でも、曲ごとにレイヤーやムービー加工が存在し、その表現は全く異なります。手元カメラに布をかけて擬似的にムービーを消しているストイックなアナタも、たまにはムービーに目を向けてみてはいかがでしょう?
ところでこのbeatmaniaIIDX LIGHTNING MODELが鎮座する光景、見覚えがありませんか?
そうですね。ポゴちゃんですね。
次回の記事「なぜ音ゲーマーはマゾ登山ゲームをするのか」でお会いしましょう(書きません)。それでは。