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大好きな皆さんへ

今シーズン限りで、福山シティFCを去ることになりました。広報兼ファンクラブ担当として歩んできた2年間を振り返らせていただきます。拙い文章ですが、お読みいただけると嬉しいです。

入社を決めたきっかけ

私が初めて福山に来たのは、2020年10月。インターンシップとして1週間クラブの活動に帯同しました。インターンシップという立場でありながら、SNSの企画や、投稿を自由にやらせてもらえたり、練習試合に広報として帯同したり、本当にいい経験をさせてもらいました。その時はまだ、天皇杯で全国に名を轟かせる前で、福山駅前でチラシ配りを行いましたが、あまり手に取ってもらえなかった印象です。
それでも、これから大きく進んでいくクラブと共に、私自身も前に進んで行きたいという想いから、福山シティFCの広報兼ファンクラブ担当として入社することを決めました。
今でもクラブのインスタグラムアカウントには、当時撮影した選手の写真や、動画が残っています。よろしければご覧ください。

入社1年目の2021シーズン


新卒で入社したその日から全面的に業務に取り組み、広報兼ファンクラブ担当としての日々が始まりました。任せてもらっている部分が多い反面、自分の判断が正しいのか悩むことも多かったです。

それでも同期入社の営業担当横山さんとは、仕事の話はもちろん、たわいの無い話をしながら助け合い、当時選手をやりながら営業マンとしてもバリバリ働く藤田啓介さんに刺激をもらいながら過ごしました。
交友関係が仕事の範囲しかない私を気遣って、デザイナー兼グッズ担当の小川さんが尾道に連れて行ってくれた事もありました。

慌ただしい毎日でしたが、周りの皆さんのおかげで楽しく仕事ができて、やりがいを感じていました。

同期の営業担当横山さんが撮ってくれました
小川さんが、魚好きの私のために尾道のお寿司屋さんを見つけてくれました

天皇杯


天皇杯vs清水エスパルスでは、選手、コーチングスタッフと一緒にバスで清水まで行きました。
福山を出発する前、岡本代表から「広報として、負けた時のことも考えていなくちゃいけないよ」と言われたのをよく覚えています。
当時はこのチームが負ける印象など全くなく、想像するのも難しかったので、もし負けたら自分の想いを発信しようとだけ決めて、試合に臨みました。
試合が終わって、頭に浮かんできた自分の想いをそのまま言葉にしました。私の主観でしかない文章を綴りましたが、多くの方に届いてホッとしました。

ファンクラブ


ファンクラブ担当になってからずっと企画にしたかった、福山特産品の発送を行いました。多くのパートナー企業の皆様のご協力があって成り立った特典です。ファンクラブ会員の皆様から、届いたよ!と連絡が来た時は本当に嬉しかったです。福山シティFCファンクラブは、【NO FOOTBALL】と名付けられており、サッカーだけでなく、福山の全てを愛していただきたい!という願いが込められています。この福山特産品の実現は、クラブを通して福山の魅力を知ってもらう、大きな一歩でした。

年末には、ファンクラブの皆さんへ選手が1年間着用したトレーニングウェアをサイン入りでプレゼントしました。
タイミングよくクリスマスに届いた方もいて、皆さんの投稿を見て暖かい気持ちになりながら、愛知県にある実家へ年末帰省したのを覚えています。

入社2年目の2022シーズン


シーズンが始まって最初の大きな仕事は、新体制発表会でした。日頃からお世話になっている、ソフトバンクのせとうちテックラボで行いました。過去最大のテレビ5局を含む、新聞社、地元タウン紙など計13のメディアの皆様が取材してくださいました。
これも本当に大変でしたが、無事終わってよかったと思う気持でいっぱいでした。

私自身二度目の天皇杯

徳島会場ということもあり、福山から多くの方が駆けつけてくれました。惜しくも負けてしまいましたが、ひたむきに日々の練習に励む選手・スタッフの姿を見てきたからこそ、込み上げてくる気持ちがありました。悔しい気持ちもありましたが、夢の舞台に連れて行ってくれたチームの皆さんに対する感謝の気持ちが何よりも大きかったです。ここまで勝ち進むのも大変だったのにも関わらず、「勝てなくてごめんね」と謝る選手の言葉に思わず涙しました。

私自身、今シーズンベストショットです

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ


地域CLでは、ピッチレベルで選手の色々な表情を見ました。
個人としては納得いかないプレーがあっても、チームが勝って本当に良かったと安堵する選手、試合終了後すぐ、翌日の試合に意識をシフトさせる選手、とにかく喜びを爆発させている選手、本当に色々な表情を見ました。予選の3日間は、写真ではなく、映像を撮ることに従事して、一瞬を撮り損ねないよう集中して臨みました。
また、この地域CLが始まる前に、今シーズン限りでクラブを去ることは決めていました。

1日目のvsアルテリーヴォ和歌山では、PKでの得点という事もあり、ゴールを決めた後みんなで喜び合う姿を収められました。
ユニフォームにロゴを掲載させていただいている企業の皆様に、少しでも価値を感じていただけたかなと思えるような、そんな嬉しさもありました。

2日目のvsFC徳島では、私自身過去最高の映像が撮れたと思っています。
この映像を見たら、その時の状況や気持ちを思い出せるような映像です。これから先何年経っても色褪せない、クラブの歴史を紡いだ瞬間でした。

3日目のvsブリオベッカ浦安では、撮影していても心が苦しくなるばかりでした。撮影関係の業務の中で、選手の悔しそうな表情を撮るのは、一番酷な仕事かもしれません。人前で感情を露わにする姿を見て、積み上げきたものの大きさを目の当たりにしました。
映像を振り返るのは辛いですが、いい時も悪い時も、クラブや選手が紡いだ瞬間や、その姿を形に残す事ができて良かったです。


今シーズンは、悔しい結果に終わりましたが、皆さんと共に歩んできたこの1年間は、決して無駄なものではないと思います。勝負の世界だからこそ、上手くいくときも、そうでないときもあります。どんな状況でも共に戦ったこの過程こそ、他には変えられない大きな価値があると私は信じています。

最強で最高な皆さん

最後に

私はこのチームが本当に大好きです。選手一人一人にいろんな一面があって、サッカー選手としてだけではない、選手の魅力を知ったり見つけたりする度に、どんな形でファンの皆さんに伝えていこうか考える時間も大好きでした。
私の無茶振りや、突然の撮影依頼にも嫌な顔せず対応してくれて、色んな表情を魅せてくれた選手の皆さん、本当にありがとうございました。

SNSを通して、日々チームを応援してくださる皆さんはもちろん、福山シティFCファンクラブ 【NO FOOTBALL】ゴールド会員の皆様には、昨年からほぼ毎日チームのコンテンツを配信してきました。私の日記のような投稿でしたが、楽しみにしていますとお声がけいただいたり、ファンクラブをきっかけに皆さんの繋がりが生まれる瞬間を目の当たりにして、感極まるばかりでした。

福山シティFCファンクラブ【NO FOOTBALL】は私の大切な居場所です。皆さんのおかげで毎日続けられました。多くの人に恵まれたこの2年間。福山シティFCの広報兼ファンクラブ担当として過ごせたことを誇りに思います。
振り返ると、いろんな人の顔が浮かんできます。
友達はおろか、知り合いすらいないこの福山で、毎日充実した日々を過ごすことができたのは、皆さんのお陰です。

今後のことですが、来年6月から留学に行くことを決めました。
学生時代、コロナの影響で渡航の機会を失ったままでしたが、今後のことを考えたとき、このタイミングで海外へ行く決心をしました。
福山を去っても私らしく頑張る予定なので、暖かく見守っていただけると嬉しいです。

この2年間関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

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