車の中のミュージック
わたしは車を運転する。
休日のお出かけだとか、子どもたちの習い事の送迎だとか。
子どもと一緒に乗ることがほとんどなので、車の中のミュージックは子どもの好きなものもいくつか入っている。
とはいえ、いつもヒーローソングやEテレソングではつまらないので、自分が好きな音楽は子どもにも気に入ってもらうくらい負けずにかける。
基本的には、かかってる曲を歌う、というのが我が家スタイルだ。
仮面ライダーから星野源からQueenから、、、むちゃくちゃなランダム。
そんな中でも、今一番ひっそりと流行っているのは、
あ、“ひっそりと流行る” といえば、むかし “静かなブーム” という言葉はおかしい論争があったっけ。
言い直そう。
地味にみんなではまっているの曲がある。
その曲は 「仮面ライダーV3」 の主題歌だ。
平成ライダーの主題歌と一緒に昭和ライダーの主題歌がおさめられているCDで、三浦大知くんのダンサブルなライダーソングとの対比で昭和の良さが際立つ一曲。
最初は笑っていたのに、いまや一日一回は歌わないと気がすまないほどに、地味にはまっている。
うちは女の子がいないので、歌詞にある 「父よ 母よ 妹よ」 の 「妹よ」に過剰に反応している。
妹のために戦うとはどういうことか、なぜ 「弟」 じゃないのか、妹と弟だとどう違うのか、いろんな妄想を繰り広げながら、この曲を力強く歌い上げる。
そして、流れで、仮面ライダー1号の歯切れの良すぎる 「キック!」 「ジャンプ!」 を声をそろえて言い、大満足する。
楽しい。
そう、楽しんだもん勝ち、とはこのことだ。
・・・あぁ。
ひとり静かに、ラジオやお気に入りの音楽を聴きながらのドライブはいつできることだろうか。
明日もきっと、わたしは 「仮面ライダーV3」 を歌うだろう。