K216を探しに甲州へ 『2020年の恋人たち』を読んで
たまたま図書館で手にとった一冊。
島本理生氏の著書は久しぶり。『ナラタージュ』を読んでしばらくせつない気持ちが抜けなかったのがいったい何年前だったか思い出せないくらい昔です。
この物語はこんな流行り病が世界を席巻するとは思わなかった2017年から2019年に「婦人公論」に掲載されていて、本が出版されたのは2020年11月だったようです。
それにしても…
掲載されていた当時は2020年がこんな風になるとは誰も思わなかっただろうと言うことをしみじみ感じました。
主人公の女性は会社に勤めながら母親の意志を継いでお店を始めるのですが、読んでいるうちに疫病が蔓延する事のない、スタイリッシュな東京での様々な出会いや心の機微に引き込まれました。マスク姿を見ることが稀だったのは遠い昔の事ではなかったのですよね
…なんて事を書くつもりはなかったのですが、ついつい。
もがきながらも自分を強く持ちながら生きていく、30代前半の葵にとても好感を持ちました。
この物語の中にはいくつかのワインも出てきました。
彼女がお店でおすすめをサーブするシーンから
葵という女性がどんなワインを仕入れて今週のグラスワインにするのか、島本理生氏はきっと考えに考えてK216をセレクトしたに違いない、と思い…
はい、行ってきました、甲州まで🚘
勝沼のマグヴィスワイナリーさんです。
お写真撮って良いかお店の方に聞きつつ、邪魔にならない程度にお話を少し聞きました。
もちろん飲みながらです😉
此方のワイナリーは元々半導体の工場だったそうです。
工場を海外に移転させ、クリーンルームだった所にワイン用のタンクを置いているとか。クリーンさも売りにしているそうです。
確かにこれ以上クリーンな施設はないですよね…🤔
お話を聞いたり記事を読んだりしましたが、経営方針もしっかりしていて丁寧にワイン作りをしている姿勢が感じられました。
これからが楽しみですね。
そして店舗は本当におしゃれです。
統一感が素晴らしく。全部最初からデザイナーさんにお願いしたものなのか、失礼ながら聞いてしまいました。やはりそうだそうです。
島本理生氏はきちんとした形で此方に取材にいらしたそうです。
お店の方に『2020年の恋人たち』を読んで来た旨話すと、たまにそう言う方がいらっしゃいます、とのこと。
酔狂なのは私だけではなかったようですね🙃
対応された方も「私も📗持ってます!」と仰ってました🤝
カウンターで赤、白、泡2種類の試飲をしましたがどれも美味しかったです。
K216は試飲出来ませんでしたが、もちろん購入し、他に泡も購入してワイナリーを後にしました。
私はワインを語れるほどの知識はありませんが、昔飲んだマスカットベーリーAのワインはベタベタ甘く感じてあまり美味しいと思いませんでしたが(あくまで個人の感想です)、近年どんどん美味しくなってきている気がします。今までにも増して日本ワイン応援したくなりました。確かにイタリアワインなどに比べると高く感じるかもしれませんが、どんどん美味しくなれば高く感じなくなると思いますしね。
本当はK216を飲んでから記事にしようかと思っていたのですが、いつ開けるのか未定なので。飲んでみたらまた感想を書くかも知れません。
K216は本当にオークチップを漬け込んでいるそうで、かなり楽しみです。
読書感想文なんだかワイナリー訪問記なのかわからない中途半端な記事💦に最後までお付き合い頂きありがとうございました。
どうぞ良い週末を♪