本田菊は「保守の玩具」にあらず
現在、私が最も危惧していること。
それは、「本田菊」という日本人のキャラクターが、一部のヘタクラの間で「ナショナリズムの代替品」として扱われつつあることだ。
「本田菊を推さないヘタクラは非国民だろ」
実際にそんな言葉が簡単に飛び出すこの界隈を、私は時に恐ろしく感じる。まぁ、かくいう私も本田菊を推しているヘタクラではあるが。
中でも、取り分け2Pカラーの本田菊が「大日本帝国」と解釈され、「日帝」という通称が独り歩きしている件。正直、リテラシー的にどうなんだと思う。特に歴史認識に対して敏感な中国や韓国のユーザーは、憤るのではないか(韓国では実際にヘタリアバッシング運動があったしなぁ……あれはあれでやり過ぎだが)。日本語が分かる中韓ユーザーも、それなりにいるわけだから。
しかしそれを指摘しようものなら、「そもそも反日特亜連中に配慮なんていらねぇだろ!あいつらは勝手に騒いでいるだけだ!日帝サマ万歳!」とか宣って反論する自称保守のヘタクラも出てきそうで厭だな……とも思う。現にpixivにいたしな、自身の思想の正当化のために、本田菊をプロパガンダに利用してた奴。
例え相手が日本にとっていけ好かない国の民族であったとしても、それなりの配慮はしてやる必要があるのではないか、と私は思う(勿論、無理に敬意を払う必要は全く無いが)。兎にも角にも、本田菊というキャラクターの存在が、日本における「愛国精神」と安易に結び付き、加えて2Pカラーの本田菊が「日帝」として賛美されている昨今のヘタリア界隈は、とみに異常だと思う。