(出資拒否)どうしても香川が出資拒否した事にしたい問題(早明浦ダム)
★『出資拒否云々』について解説
【香川が早明浦ダムに出資拒否したとは】
これはとある漫画が根拠として広まったデマである。
1.根拠が漫画
デマの根拠は漫画しか存在しない。
ではその漫画の根拠はどこにあるのかと言えば、どこにもない。
せめて何かしらの資料なりを提示するぐらいしろと言いたい。
2.漫画の根拠は2chの書き込み
まあ・・・匿名の書き込みを漫画にするのは自由ではある。
どうやら真偽の確認は一切しておらず、そのまま漫画にしたらしい。
こんなものどう考えてもデマである。
香川は早明浦ダムに出資拒否などしていない。
「出資拒否している」と主張している愚か者は、決して出資拒否の証拠を出すことがない。このような漫画以外根拠の無い話を真面目に考察するのは愚かしい。時間の無駄である。
が、「治水分を負担していないから香川は早明浦ダムに出資拒否している」「出資分担が河川法に違反している」とひたすら喚き散らしている輩が現れている。
早明浦ダムに対する香川の出資拒否がデマであるからとはいえ、新しくデマを作るなど言語道断である。
【治水分は徳島の負担である】
まず大前提として「出資配分は身替り妥当支出法を元に国が提案し、関係四県の議決を経て承認されている」という事実を忘れてはいけない。
身替り妥当支出法は多目的ダムの建設費用について定められている法律であり、早明浦ダムの費用分担はこの法を元に国が提案し、関係四県の協議によって定められ、各県議会の同意を経て決定されている。
これを無視して「治水分を負担していないから香川は早明浦ダムに出資拒否している」などと言い張るのは、法や議会の決定という現実を無視した暴論であり、愚か者の空論に過ぎない。
【出資分担が河川法に違反している】
身替り妥当支出法がどんなものかを理解していれば、阿呆が阿呆みたいな暴論を吐いているに過ぎない事は明白である。
実に愚かしいことではあるが、阿呆は阿呆のままでいてもらいたいため具体的な説明は省く。このまま言い続けてもらっても構わない。
【香川ではない県が出資拒否している】
この部分についてはあまり語りたくはないが、
愚かなデマを止めるためにも記述する必要があると考える。
ここに徳島県が自身で作成した資料がある。
https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/mizu/summary/siryo201to217.pdf
以下は要約である。
1・早明浦ダム建設の際に資金負担と分水を拒否した。
徳島「吉野川はその功罪ふくめて本県(徳島)のもの」
2・徳島はダム建設と引き換えに「橋・道・水」を要求していた。
3・絶対反対から「水」「資金負担の軽減」を勝ち取るための「条件闘争」へ
ダムに対して出資を拒否し、分水すら拒否していたのは徳島なのである。
「香川が出資拒否した」と漫画などでは言い張っているが、事実として出資と分水を拒否していたのは徳島だ。
「水は分けない、金も出さない、他の三県は金を出してダムを作れ。橋も徳島ルートを優先しろ」これが徳島の主張であったことは揺るぎない事実なのである。上記の資料をぜひ読み込んでいただきたい。
★『誰でも更新できる』Wikipediaを見る
一人でWikipediaなどを更新している人間がいる様子ではあるが、かなり面白いので頑張って続けてもらいたい。
【不特定用水を抱えている徳島が治水に対して全額を支払っている】
不特定用水は徳島が権利を主張し勝ち取った徳島の水である。
徳島県民からすれば「不特定を抱える」などと言う表現はありえない。
当時の徳島県民が行った、血を吐くような努力を足蹴にしている。
Wikiを更新しているのは徳島県民ではなく、偽徳島県民である。
この不特定により徳島が得た水はダム全体の5割にもおよび、利水分と合わせれば7割を超える。この不特定に取水制限の影響はなく、水不足の際、徳島が香川と比べ節水しなくて済むのも不特定のおかげである。
徳島県民からすれば、吉野川を維持し、徳島県民の命をつなぐ「命の水」と言っても過言ではない。
繰り返すが「抱える」などと言う表現はありえないのだ。
吉野川は徳島の川である。不特定はずっと流れ続けていた徳島の命だ。
不特定と吉野川の治水に対して費用を支払うのは、法で決められ、徳島県議会でも議決された遵守せねばならぬルールである。
【昭和37年に香川・愛媛側を一度は徳島の多額の費用に対して徳島県民の住民感情を尊重するための出資に合意】
昭和37年の合意は「吉野川の開発に当たっては、歴史的な背景に考慮し、徳島県民の感情を十分尊重する。建設費についてもあまり徳島県に負担をかけないよう関係県は努力する」という内容であり、「徳島県民の住民感情を尊重するための出資」などという意味不明な出資に合意をしたという事実は存在しない。愚かな嘘デタラメである。
「住民感情を尊重するための出資」???
全く持って意味不明である。
【昭和39年に入り、建設費多額や徳島の新規用水が安い事を理由に出資拒否した】
さて、再び徳島が作成した資料に目を通してただきたい。
https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/mizu/summary/siryo201to217.pdf
「資金負担の軽減」を求め、条件闘争を挑んでいたのは香川ではなく徳島である。「新規用水が安いから出資拒否した」などというエピソードが事実である事を証明する証拠はどこにも存在しない。信憑性の全くない愚かな嘘デタラメである。
事実ベースで言えば、昭和39年の会議で「費用割り振りで徳島県が少なすぎるとの意見があった」という記述が確認できるが、ただそれだけである。
【国は愛媛・香川県の強硬な反対に負け、徳島県側に全額負担の依頼を申し入れ】
繰り返しではあるが、身替り妥当支出法を使用したことで「治水分負担は徳島のものである」と決定された。
当時の徳島県が残した言葉をここに記そう。
「水を分ける側の徳島県がダム建設費の高額な負担金を払わなければならないのは、県民感情として承服しかねる。」
国の決めた費用負担案を不服とし、協議の場において治水分負担を嫌がっていたのは徳島だ。治水分負担への出資を感情論で反対していた徳島を『国、香川、愛媛』が説得したのである。
「反対に負けた」のではない。徳島が治水分負担を認めない限りダムの工事が進まない故、滾々と説得されたのだ。
【結局この問題は架橋問題で国の心証を悪くすることを避けたい徳島県側が折れる事になった。】
昭和37年に関係四県は「吉野川の開発は本四連絡橋とは切り離して考える」という合意を形成している。
「ダムの話をしている時に橋の話をするな」である。
言い方を変えれば「ダムを利用して橋を要求するな」でもある。
「吉野川の治水に関する早明浦ダムの資金負担を徳島が拒否すること」で「架橋問題で国の心証が悪くなる」ことは絶対にありえない。
「橋の話をするな」という合意がなされた後に「橋が欲しいから治水分負担を払いますよ」などとぬかすのはただの阿呆であり愚か者である。
流石に『誰でも更新できる』だけの事はある。
何一つ根拠の存在しない愚かな嘘デタラメしか書かれておらず、全く呆れてしまう。
香川は出資拒否などしていない。
治水分は法と協議により定められた徳島の負担である。
治水分負担を受け入れるよう説得されたのは徳島である。