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学歴経歴コンプレックス21

フリーターの称号を冠しながら迎えた3年目の受験を華々しく失敗し、意を決して第6志望の大学に入学してからというもの、健全な思考態度というものが日に日に解らなくなってきている。

入学前は将来にどういった憧れを持っていたっけ。一つだけ、こんなはずではなかったのは確かだった。
あのファミレスの面接で、私に進学の理由を問うてきた従業員はなんだったのか。
「何の訳もなくその大学に行ったわけじゃないでしょ?どうして行きたかったのか、教えて?」
知るか。黙れ。私は後期受験に落ちた時点で、もう法学部に入学できさえすればどこでも良かった、今在籍している大学に対しての魅力など全く感じていないどころか、受験すらもしていないのに、答えられるわけなくて。ああ、笑顔で最寄り駅にでかでかと貼られているあの目障りな広告に書かれていることを読み上げれてやれば良かったのかな。同じようなことを色んな面接先で繰り返した。ひとつ、またひとつと面接に落ちていく度に、自分が社会に必要とされていない人間だということを痛感する。
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入学してからの3ヶ月の生活で変わったところはありますか?!-うーん、そうですね。毎日の行動の選択肢に「死」が追加されたことですかね!

いつだろうか、「お前は不幸になりたがってる」と言われたことがある。まあでも、大学生活とは、元々慢性的に鬱っぽい自分にはもう限界の日々だった。浪人経験も踏まえ、薄給の親に負担を与えることを恐れ、受験費用も学費も出すと啖呵を切った。結局学費の春学期分は負担して貰えたのだが(本当に感謝している)、やはり私立文系の学費は到底払えまい、というものであった。毎月十何万ずつ、と増える借金を抱えて、ああ、早く早くお金稼がなきゃ、って、わたし、息をしている。毎日、家が太そうな周りの人間を見る度に、嫌気が差すどころか叫び出してしまいそうだ。お前らが本当に憎くて憎くて憎くて、羨ましいこと、その叫びが喉元まで。もういっそ殺して欲しくて、殺して欲しいな、と思いながら、それ噛み殺して、笑顔、今日の課題むずかったね、とか、次の授業寝れるやん笑とか、明日寝坊したら落胆でやばい!とか、あー、他愛も無くって本当に最高。本当に最高で、全部無くなればいいのにって思う。
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未成年飲酒とか未成年喫煙、マジかっこよくって良いっすね笑

現役の学生の飲酒や喫煙に目くじら立てたくなったのは何故だろう。自分も浪人期に全く飲酒喫煙していないと言ったらまあ嘘になるし、友達との飲み会にもたまに参加していたし、自分がやってたなら人にも言えねえだろ、ってその考え方が結構根幹にあるのに、もうなんかキツい。ていうか、飲みの場がキツい。それかもしれない。お前ら大した苦労してねえだろ、大した苦労も挫折もしてねえ癖に、何一丁前にドーパミンだけ享受してんの?そういうのは、頑張った人がご褒美に与えられるものだろ!!あーーーーうるさいね、ヒステリック害悪おばさんなんです私は。自分でもわかってる。わかってるけど、どうしても、なんか自分よりお気楽に生きてそうな人間、楽しそうな人間、明らかに成功している人間、全員許せなくて、全員許せない自分も嫌いで、毎日泣きそうになる。そんなのが嫌で、人間関係をどんどん縮小して、今日も悪夢を見る為だけに私と真逆の性格の恋人と眠るのだ。
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と、ここまで自分の鬱憤を晴らすために筆もとい指を走らせてきた訳だが、もう、正直幸せになれる術が全くわからない。二浪で希望の大学に進学できなかった時点で私の人生は終わっていて(こういうことを言うと「大学は目的じゃなくて手段でしょ!」とか言ってくる奴が現れるが)、もう取り返しがつかなくなっているのだ。同窓会で学歴について指摘されたこととか、思い出したくないけど、いつでも思い出してしまう。何をするにも二浪Fランの経歴が邪魔をして、新しい人間関係の構築も、コミュニティの構築も、本当に億劫になっている。私の全てを出せない関係に意味は無いと思ってしまうから、せっかく出来た友達ともどんどん疎遠になって行く。ああ、もうどうしよう!!!ひとつ、頑張って、新しくバイトでも初めてみるかあ、カフェがいいなあ、落ちませんように。

受験生のみんなは、後悔しないように頑張って。希望の大学に行けなくても生活を楽しんでいる友人もいます。多分、心の持ちようだよね。

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